二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

(第二話)日本代表 ( No.21 )
日時: 2011/09/12 18:07
名前: ゆう ◆Oq2hcdcEh6 (ID: /HyWNmZ0)
参照: 間違えてこめ返し消しちゃった←


「——日本、代表?」

 彩音は首を傾げた。亜美を送り出した二週間後、ティアラが不意にそんなことを言ってきたから、だ。フットボールフロンティアインターナショナル、通称FFIのことはテレビか何かでも見た気がする。其れと自分と、何の関係があるのだろうか。
 亜美が海外へ行ってしまったため、少しさみしげなラティアを見ながら彩音はこてん、と益々首を傾げた。イナズマジャパン——円堂が率いる日本代表チームがどうかしたのだろうか。そう言えば、この間選考試合をしてた気がする。

「彩音もマネージャーになってみない?」
「、え」

 マネージャー、という単語に彩音は目を丸くした。ティアラは嬉しげに「ラティアもやってるんだよー! 監督の許可はあるし、ね?」なんて誘ってくるもので。
 彩音はどうしようか、と考えた末に一つの答えを出した。

「一度、体験させてくれないかな?」





「というわけで体験マネージャーになった、彩音です。宜しくお願いします」

 ぱらぱらと拍手が起こる。円堂は円堂はニカッと何時ものような笑みを浮かべて彩音に手を差し出した。宜しくな! という言葉に彩音が微かに笑み、その手をぎゅ、と握る。
 次いで彩音はメンバーを見渡す。——あ、れ。

「おにーちゃん、」

 ポツリと小さく呟いたものの、お兄ちゃん——不動には聞こえてなかったらしく。別に今更兄と関わりたいわけじゃないが、少しもやもやとした感覚が蟠った。
 彩音はすぐに元気そうな明るい声を上げ、「知らない人もいるので教えて貰えますかねー?」なんて言葉を発した。

「お、そうだったな! あっちの少し無愛想なのが飛鷹! んで、あの緑色の髪の奴が緑川! 元レーゼなんだ。あの緊張気味の奴は宇都宮虎丸!」
「へ、へえ……飛鷹君に緑川君に宇都宮君?」

 確認するように首を傾げると、飛鷹は訝しげに彩音を見、緑川はそうそう、と頷き、虎丸はコクッと首を縦に振る。様々な反応に、彩音はくすくす笑った。
 そこで円堂が漸く、と言った感じで思い出したように言う。

「あれ? 亜美はどうしたんだよ?」
「……亜美ちゃんはアメリカに行ったよ。一之瀬君と土門君と一緒に」

 アメリカに!? と驚いたような声が上がる。秋が不思議そうに首を傾げ、亜美と一之瀬と土門は何かあったかなあ、なんて呟いている。彩音は秋を見ながら複雑そうに笑った。

 、秋ちゃんは、あの頃の、あの時の、あの事件を覚えてないんだ。


(全国からの勇者たち!)






漸く出てきました日本代表、