二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 青の祓魔師〜赤き炎の少女〜 ( No.46 )
- 日時: 2011/09/20 20:57
- 名前: ★HITOMI★ (ID: H6c/o5GF)
第十二話
「レイヤ・・・・どこへいっているんだろ・・・・。」
私はベッドの中で小さくつぶやいた。結局帰ってこなかった。
「なにもないといいけれど・・・・。お願いだから無事でいてくれ・・・・。」
朝、目が覚めるとやっぱりレイヤはいなくて。だから、私は冷蔵庫に入っていたパンをちょっとかじった。そして、正十字学園の中等部へ向かった。森の中はとてもすがすがしくて—落ち着く。校門の前に来ると、
「あっ。」
「オッス。」
「おはよう、武藤さん。」
奥村 燐と、杜山 しえみだ。
「お、おはよ。」
二人は高等部へ向かっていった。中等部と、高等部の制服は少し違う。高等部はスカートとブラウスが分かれているが、中等部はワンピースだ。そでのほうもパフスリーブになっている。教室に入ると、ざわついていた教室がピタリと静かになった。
「だれ?あれ。あんな子うちのクラスにいたっけ?」
「さあ・・・・?だけどちょー美少女じゃん。」
ひっそり話しているつもりなんだろうけど丸聞こえだ。私が席に座ると、
「えー!あれ転校生の席じゃん。まさかあれ、武藤 薫?」
「マジで!」
はあ・・・・。めんどくさ。
「席についてください。あら?あなた武藤さん?」
担任が教室に入ってきた。私は「はい。」と、言うと、
「そう。今日は学園祭の出し物を決めるわよー。考える時間は二分!」
すると、教室は一気にざわつき始めた。学園祭か・・・・。やったことない。中学校で学校に来たのは初めてだから・・・・。勉強はレイヤに教えてもらったけど。窓の外をながめているうちにあっという間に二分は過ぎて。
「二分たったから考えた案を言って。じゃあ—高田くん!」
適当に決めといて、って感じだ。学校の学園祭なんてどうせたいしたことはやらないんだろ。私は話が終わるまで軽く眠ることにした。だが、この後、それを後悔するはめになった。ちゃんと話し合いに参加していればよかった、と。
「—はい。じゃあ多数決で決まったから、うちのクラスはこれで決まりね。」
そんなもんやってたのか。全然気づかなかった。んで、なにに決まったんだ?私は黒板を見ると—
「はあ!?」
「どうかしましたか?武藤さん。」
「いえ・・・・。」
私は思わず大声をあげてしまった。だって黒板に書いてあったのが—
ねこみみ喫茶。
ねこみみ喫茶って!そりゃある意味私も猫だけど!だからって学校でこんなのするかぁ?
「はああぁぁぁぁ・・・・。」
私はとても長いため息をついた。最悪・・・・。絶対にあいつらは来させないようにしなくては。