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第４３話　「まぁいいことづくしな訳ないよな。」

朱「…………」

沙「…………；」

無言状態が続く。

円「なぁ、どうしたんだ？キョトン」

無自覚の円堂さんの幼き瞳がとても羨ましい。
だが今の私は自分の顔を蔽いたいほど後悔でいっぱいだ。

　　　　　　　『腐女子の力をなめてはいけない。』

本当に…忠告されてたってのに。（いや、誰にだよ）
そろそろ本気で顔を手で覆うとしたとき、気付いた。

スゥゥ——…

自分の手が一瞬透けるところを。
もともと自分たちは向こうの世界で無残（ていうかあほ）な死にかただったからすごい適当な神様の好意でこの世界にいる。

まぁあり得ない話なんだよなｗｗ
３次元から２次元に行こうなんて。

あの神は言った。
　　　　　　　　　　『焦って落ちて死んだ君が可哀想だから！』

そして私は聞いた。
　　　　　　　　　　『ずっとこのままなのか？』

そういうとこういった。
　　　　　　　　　　『決めてなかった☆』

ふざけた神だ。
散々人にいい思いをさせておいて…

　　　　　　　　気分屋の神様は私たちを元の世界で死なせるようだ。