二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *イナイレ*【トリップ】失いすぎた少女 参照1000突破!! ( No.169 )
日時: 2012/07/01 17:36
名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)

第47話 「きっと、見ていられないから…」

沙「本当にいいのか?;」

朱「うん…きっと私は飛び出して軸をぶれさせちゃうと思うからww」

そういう人を放っておけないのがお前のいいところなんだがな。

今キャラバンの皆は富士山のふもとにあるエイリア学園に行くという方針になっている。
最後の戦い。
そう思っているだろう…けれどこの戦いが終わった後が正念場だ。

私たちは円堂達なら大丈夫と信じて…

沙「円堂、少し話がある。」

円「なんだ?」

いつも皆を安心させる暖かい笑顔。

朱「実はさ…;」

これから私たちはこいつらに最初で最後の嘘をつく。
ごめん、円堂…私たちはお前達と歩んで行けない。

沙「私達2人はキャラバンから降りる。」

「「「!?!!」」」

当然皆は目を丸くして驚く。

円「な!どうして…」

さぁここからが私達の正念場。

豪「どうしても降りなければいけない理由でもあるのか?」

これは自分達のためでもあるし彼らの為でもある。
言えよ…決めただろ?

朱「気付かないものだねww沙羅、多分こいつらもっと驚くと思うよ。言ってやれww」

秋「朱音ちゃん…?」

不安そうに問いかける秋。

朱「気安くその名前を呼ばないでよ。私には…【ソル】っていう名前があるんだから♪」

その独特な名前、今まで何度もきいたようなフレーズ。

鬼「もしかして…」

瞳「…………」

沙「実際は敵城視察だったんだがな。とんだ甘ちゃんだな円堂守。」

今までにないくらい胸は苦しい。

沙「いきなり現れた人間を仲間と思うとは…まぁそのおかげで上手くいったんだがな。」

木「じゃあ今まで色んなところにいってもエイリア学園がきたのは…」

朱「あたしらが場所とかを報告してたに決まってんじゃん♪」

春「そんな…」

ここで普通に「降りる」だけだと私たちはきっと離れられない。
向こうも引き留めてくれてしまう。

なら…「嫌われればいい」という話さ。

沙「ここまでお前らがきたなら後はジェネシスに倒されるだけ。」

朱「やっと面倒くさい仕事が終わったってことかな?」

円堂達の目には今までの信頼の目ではなく、裏切り者を見る目に変わっていた。

沙「さぁ、帰るか。」

朱「うん。」

歩き出そうとしたとき…

円「なんかの冗談じゃないのかよ!うしr「私の名前は【ラファ】だ。」何で…」

悪いな円堂…ここでお別れだ。


朱「これでよかったんだよね?」

空に光るいくつもの星は輝きながら夜の暗闇を照らしている。

沙「さぁな。けど…どうせ別れなくてはいけなかったんだ。」

どんな形になろうとも…な。
できれば…もう少し穏やかに別れたかったよ、円堂。

走馬灯のように流れる思い出。
この場所で過ごした時間なんて現実に比べればちっぽけだったはずなのに、どこかで「時計の針が止まればいいのに」と思っていた。

目頭が熱くなり、目から何かが零れ落ちた。