二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *イナイレ*【トリップ】失いすぎた少女 参照2000突破!! ( No.180 )
- 日時: 2012/07/13 23:00
- 名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)
第51話「一度築いたら壊れない物」
久しぶりに雷門に戻りとりあえず深呼吸。
いやーやっぱり樹海をでるのは中々のサバイバルだった。
ん?誰だって?
最近は円堂sideだったけど久しぶりに出てきた現在円堂達と絶縁している夕闇沙羅だよ☆
ていうとてつもなくどうでもいい自己紹介はいいな。
今現在ようやく樹海から抜け出し雷門中の木に登ってグラウンドを眺めている。
樹海から抜けたところで塔子の父さんがいたからついでに乗せてもらった。
やっぱ娘が心配なんだろうなww
そんで今目の前に写る光景は…
風丸達の力の前にねじ伏せられ地面に転がっている円堂達。
あの後エイリア学園を倒した円堂達は雷門中にひとまず帰り研崎と出会った。
そして…フードをかぶっている風丸率いるチームと試合中。
エイリア石を手にした風丸達はそれはもう驚異的な力を持っていたのだから悪戦苦闘を通り越して惨敗。(そこまで点差は開いてないけど)
秋「らーいーもん!らーいーもん!」
朱「ここの部分いいよね。秋ちゃんが皆を応援し始めて全国の皆がテレビの前で応援する。」
その熱い声援で雷門中の皆は立ちあがる。
朱「この声援の中なら…私達も応援していいかな?」
応援する資格なんてない気がするけど…いまだけはいいだろう?
互いに顔を見合わせて苦笑い。
朱/沙「らーいーもん!」
一回だけの雷門コール。
けどこの声…皆の声と一緒に届いたかな。
風「っ!」
どういう原理で力が湧いてきたのかは知らないけど結果的に風丸とは仲直りして一件落着。
もっと詳しく説明しろって?作者の都合だ←
沙「さて…」
太陽に掲げた手の向こうにはうっすら青い空が透けて見える。
朱「終わり…なのかな。」
隣では寂しそうな顔で俯く朱音。
沙「なーに辛気臭い顔してんだよ。死ぬのが嫌なのか?」
まぁ誰でもそうだろうなww
けれどそんな私の予想とは外れ朱音は首を横に振った。
朱「寂しいんだよ…ただ単に。ここでの思い出なんか向こうの世界とじゃ比べられないくらい少なかったけど…その一つ一つが輝いててさ…ずっとこの世界で生きたいって思っちゃう。」
沙「…………」
ポン
瞳から大きな涙を溢して泣きだした朱音を見ずに頭に手を置く。
円堂達と分かれた時に私も思ったから痛い程分かる。
例えアニメの世界で行く先が分かっていても心が揺らされる何かがある、そう感じた。
それは電気信号とか、紙でできた薄いものじゃなくて…
ひとつの画面の向こうで見ていた世界。
その中でも彼らはずっと…自分の意志で作られた感情じゃなくても笑って、人々に勇気を与えていた。
沙「さよならだ…」
地面にひとつだけ落ちた涙。
自分の瞳から流れ落ちたことを彼女はまだ分からなかった。