二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *イナイレ*【トリップ】失いすぎた少女 参照2000突破!! ( No.187 )
- 日時: 2012/09/22 17:35
- 名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)
第52話 「噂をすれば…?」
皆の応援のおかげで俺達は風丸達の目を覚まさせることができた。
もしかしたら俺の気の所為かもしれないけど…皆の声の中に夕闇と三枝の声が混じっていた気がする。
聞こえたのは一回、たったの「らーいーもん!」という声だ。
けどその一言だけで終わらせるのは彼女達らしいというか、でもその一言は俺の心の支えになった。
鬼「円堂…無事風丸達との試合が終わったな。」
さっきまでの堅い表情は嘘のように柔らかい顔をしている。
円「あぁ…あとは。」
豪「あの2人だけ…か?」
綱「まったくどこいってんだろうなぁ?」
もう、本当に全て終わった。
もしエイリア学園に脅されて一緒にこれなかったのならばもう顔を見せてくれてもいいはずだ。
夏「まったく…嘘までついたのならその理由くらい説明してほしいわ。」
朱「(ねぇ沙羅、本当にいいの?)」
沙「(私はもともとこういう予定だったが?)」
雷門中の屋上でこそこそと説得中。
朱音は不満そうな顔をしているが私は当然だと言わんばかりの顔で当初の予定を馬鹿にも分かりやすいように説明して計3回。
仏の顔は三度まで…そろそろ本当にこいつがここから動かないと私が実力行使にでるぞ。
朱「でも!やっぱr「ぐだぐだうっせぇな…」ぇ…」
沙「何回説明してやったと思ってんだよ。かれこれ3回目だぞゴラ。仏の顔は三度までとか言わねぇか?そ・れ・と・も、てめぇの脳ミソにはそんな言葉も入ってねぇのか!ガシ」
朱音の頭を思いっきり掴んでどの学校にもあるであろう屋上の柵の向こうへと持っていく。
沙「自分からやるのは嫌か?なら手伝ってやろう…」
朱「ちょ!タンマ!!自分でできる!できるからまじでy「もう遅ぇよ…」い、いやぁぁぁぁ!!!!!」
朱音の体は空中に浮かびあがりそのまま重力に逆らうことなく下へと引きずり込まれる。
朱「こ、これ死んだらどうしてくれんのよぉぉぉぉ!?!!」
沙「もう一回死んでんだからこの際どうでもいいわ。」
柵によりかかり上から見下ろしながらため息をはく。
吹「まずどこにいるから検討がつかないよね;」
塔「樹海の中で分かれたからまだ彷徨ってるんじゃないか?」
浦「あそこ迷ったらもう見つけられへんやろ;」
風「ここまできたら警察に捜索願いを出した方がよくないか?一応行方不明になるだろ。」
校庭で俺達は夕闇達をどうやって探すか話し合っていた。
その時上から人の声が聞こえて…【上】から?
朱「こ、これ死んだらどうしてくれんのよぉぉぉぉ!?!!」
全員で一斉に顔を空へと向ける。
その先にはいま現在進行形で落下してきている…三枝がいた。
円「三枝!?!!」
立「え、ええ円堂さん!!落ちてきてますよ!?!!」
そうこうしているうち三枝はどんどん地面へと近づいてくる。
風「くそっ!円堂!!」
風丸の掛け声で近くまで猛ダッシュ。
小さい頃から一緒にいるので言いたいことはなんとなくわかっていた。
三枝が落下してくるであろう場所で手と手を繋ぎ輪を作りそのまま…
バフ!!
風「間に合ったな;ホッ」
腕の中にはすっぽりと三枝が収まっており、収まっている彼女は肩で息をしていた。
円「やっぱお前三枝だよなぁ!!」
朱「円堂、風丸まじありがとう!!本気で死ぬかと思ったから。」
沙「お前があの高さぐらいで死ぬわけないだろマウンテンメスゴリラ。」
朱「なんかグレードアップしてる!?」
俺達は目の前で繰り広げられる懐かしいやり取りをただ茫然とみるしかなかった。