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沙「あぁたくまじ最悪…」

一人机で授業の準備をしながら小さい声で呟く。

あの後とてもつまんない説教を３０分も聞かされた後に反省文も書かされた。
今時喧嘩ごときでそこまでするか？となると三枝は何枚書いてるんだよ。

そんでもってさ、よくあるよね。お決まりのパターンというやつかな。

朱「…………」

沙「さっきぶり。」

くじ引きで決めた体育のペア。
２人１組でストレッチやらタイム測定やら１年間を通して一緒にやらなくてはいけない。

おいおい、配慮してくれよ。

険悪な雰囲気を醸し出しているので周りの人間は自然と遠巻きから見ている。
ま、体育の授業で仕方ないのでやらなくてはいけない。

三枝があぶらをかいて座っているので後ろに回って背中を押してみた。（ストレッチになるとは思う）

グイ

朱「イッ!」

沙「お前堅いな。」

柔軟性は必要だぞー喧嘩でもなんでも。

朱「いきなり何するんだよ!」

沙「いや、普通にストレッチだから。」

ピ————!!!

あーあ、ストレッチの時間が終わってしまった。私の分どうしてくれるんだ。

今日の体育は男女対抗二人三脚リレー。
お気づきであろうか。

【二人三脚】
それは２人ペアで内側の足首を布、ゴムで結び歩調を合わせて進むこと。

デデン

６走者目という最後のタスキをかけて走るアンカー。
縛られている足は自分のものと…

朱「チッ…」

三枝のです。

次の番。
当然男子には負けている。

朱「足引っ張んなよ根暗。」

沙「誰に言ってんだ？ゴリラ。」

男子と引き分けになるまでの速さで二人とも競い合いながら走りました☆