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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *イナイレ*【トリップ】失いすぎた少女 参照2000突破!! ( No.224 )
- 日時: 2012/07/31 15:09
- 名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)
第59話 「きっと」
思考が停止して周りの音が聞こえなくなった。
このふざけた神は何と言った?
【共に過ごす】か、【現実世界で暮らす】…?
『期限は今日まで!!それまでに考えておいてね。』
プツッ… ツ—— ツ——
無機質な音しか出さなくなった携帯を閉じ、視線を合わせる。
沙「…どうする?」
朱「予想外のプレゼントだね。」
まさかこの世界に戻れるという選択肢をくれるとは思っていなかった。
けど…
沙「あいつはあえて現実で暮らすことも選択肢に入れた。」
決めつけずに私たちに判断を委ねた。
それは何を示すのか知らない、けれど少し感謝。
朱「ゆっくり考えるとしますか。時間もあるし…」
沙「そうだな。」
てっきりこいつは即答で「残る」というかと思った。
ん?待てよ…確か『豪華プレゼントを先着2名様——…』とかなんとかいっていたよな?
=朱音と同じ選択肢でも大丈夫?
クル
もし…あいつと考えが、気持ちが一緒じゃなかったら、私はあいつと一生離れて暮らすのか?
元々ずっと一緒にはいられない。
それは分かっていたが…こんな形で別れる可能性があるなんて…
沙「なぁ…」
朱「んー?」
屈託のないその笑顔が向けられる。
沙「…なんでもない。」
そんなこと、今のこいつには言えない。
鬼道side
朱「たっだいまー!!」
エイリア騒動が治まったばっかだったので学校はない。
満場一致で俺の家に集合となっていた。
朝からでかけていた三枝と夕闇が帰ってきたところで感じた事。
三枝の明るい表情と裏腹に夕闇の顔はどこかうかない表情だった。
沙「(もし…)」
朱「(どっちも…どっちかな。)」
【二人の思いは交差して…自分の道へと進みだした】
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