二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *イナイレ*【トリップ】失いすぎた少女 第2章更新中!! ( No.269 )
日時: 2012/08/19 14:46
名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)

第9話「血の繋がり」

春「次の対戦相手が決まりました!!」

春奈ちゃんの声がグラウンドに響き選手たちが一斉に振り向く。

春「カタール代表の【デザートライオン】です。」

カタカタカタ——…

キーボードに指を走らせ情報をかき集めていく。
彼女の得意とする情報収集には幾度となくチームを支えてきた。

春「えっと…灼熱の大地で鍛えられた体で選手を圧倒…」

沙「持久力…てやつか。」

久「…練習を始めるぞ。」

微妙なタイミングで切った久遠監督に皆不審感を抱いたが初戦であるオーストラリア代表【ビックウェイブス】戦では大きな印象を与えられていたので動く。




朱「…そろそろかな。」

太陽が西に傾き始め空がうっすらオレンジ色に染まる頃。
選手たちが一層力を入れて練習…その時に一人の少年がベンチに駆け寄ってくる。

虎「すいません、俺はこれで失礼します。お疲れさまでした!!」

沙「宇都宮虎丸…ねぇ。」

難癖あるうちの一人。
他にも飛鷹君とか不動君、まぁ沢山いるわけだけど。

円「…気になる。追いかけてみるか…ボソ」

その行為をね、世の中では【ストーカー】って言うんだよ円堂君。



沙「で?何で私まで…」

円堂、豪炎寺、秋ちゃん、朱音、私の4人で只今犯罪をやっております。
可愛い小学生相手に何をやってるんだ…

ガラッ

円「【虎の屋】?弁当屋か?」

はい、もう面倒くさいことになるからここから離れようよ。

円「入ってみるか。」

沙「ハァ…」

ガラッ

虎「!!円堂さん…」

円「虎丸。」



いざこざがありまして…
虎丸君のお母さんは体が弱くお店(弁当屋)を経営していますが虎丸君がお手伝いをしているといったところ。
夕方になる前に帰るのは一番お弁当屋が忙しくなる頃に帰らないとお母さんが大変だからだろう。
お母さん思いのいい子だな…

虎母「あの子…私の事を気にして途中で練習を止めてるんでしょう?十分に練習できないなんて…」

沙「…気にしすぎですよ。さぁ…」

豪「やるか!!」

円堂と朱音は配達。私と豪炎寺は厨房。

円「よし!!ダッ」

沙「…あいつ配達する場所知ってんのか?」

ガラッ

円「えぇーと;どこ?」

「「「あはは!!」」」




沙「フゥ…やっぱ大変だな。特に食べ物を扱っているお店は…」

豪「こんなに立て続けに料理をしたのは初めてだ。」

虎「すいません…先輩達にまでやらせてしまって…」

申し訳なさそうに頭を下げる虎丸。
豪炎寺と顔を見合って笑った。

豪「いつも大変な思いをしてるんだな。先輩にも頼れ。」

沙「お母さん思いもいいが無理するなよwwポンポン」

虎「はい…///ていうか俺はもう子供じゃないんですよ!!///」








さて、虎はいつ頃目覚めるのかな?