二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *イナイレ*【トリップ】失いすぎた少女 第2章更新中!! ( No.351 )
日時: 2012/09/30 17:51
名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)

【Memory which remains 〜一度だけの奇跡〜】


影人「巫女…?」

青谷「妖怪じゃなかったのかよ…」

ていうか巫女って女じゃないのか?
バリバリ男だよな?

巫女「いわゆる巫女もどきですよ。よくあるじゃないですか、血縁者が先祖の能力を引き継ぐとか。」

あぁなる程。もどきですね。
なんか残念…

巫女もどき「けれど侮ってはいけませんよ…というか表示変えなさい。私にはちゃんと『寺喰ソルト』という名前があるんですよ!!」

逆切れ…自分で言ったんじゃないか。

青谷「というかさ、『寺喰』とか寺守るんじゃなくて壊してそうだよなww」

影人「しかも名前が『ソルト』…巫女もどきとか名乗っておきながらハーフ…」

わなわなと震え今にも襲いかかりそうなほどだ。

ソルト「貴様らに私の誇り高い名前など語る権利はない!!」

さっきとうってかわって攻撃が単調になる。

怒りは人を裸にし本能に逆らえなくする。
まぁ簡潔に言うと体で動くから馬鹿になるっていうことだww

影人「なんだ…もっと冷静でむかつく野郎かとおもったがこうやって馬鹿一直線になることもあるんだな。ニヤ」

ヒュウッ

冷たい冷気が流れる。
一気に冷えたことによって今まで無理に動かされてきた体は悲鳴を上げ始めていた。

青谷「悪いけど…街の人には少しとまっていてもらうよ。」

ソルト「くそっ…」

逃げ出したところでもう遅い。

影人「歯ぁくいしばれ…」

手に神経を集中させ狙いを定める。

影人「月下…『半月斬り』!!」












青谷「あー終わった…」

影人「ていうかあの状況でよく意志疎通できたよな。」

流石…というところか。

青谷「まぁ大将の思ってる事分からないくらいじゃ部下は務まらないってところかなww」

影人「なら俺はいい部下をもったな…」

二人で見合って笑う。

ガシッ

沙羅「笑っている場合じゃないだろ。君は腕の処置をすませろ。」

わぁお…なかなかの黒い笑みで引きずられる。

青谷「…ご愁傷様?」

影人「勝手に殺すな!!」


       影人君はその後沙羅に怯えつつも処置をしてもらいました。


朱音「青谷君は大丈夫なの?」

青谷「んー?俺は後方でサポートばっかしてたしなぁ…」

少し申し訳なかったりする。
マックは勘弁してやるか←

青谷「朱音ちゃん達はさ…怖がらないの?」

今まで妖怪などは昔から日本に伝えられていた生き物。
けれどほとんどはそれを信じず過ごしている中いきなりこんな場面に遭遇したら普通拒絶するだろう。

朱音「…何で?おもしろいじゃん。」

青谷「…ブッ!!あっはっはっ!!」

なんか真剣に聞いた俺が馬鹿みたいww




沙羅「ねぇ何で助けたの。」

腕に包帯を巻いている途中に視線を合わさず聞いてきた。
何でって言われてもな…

影人「体が勝手に動いた。」

沙羅「真顔で言わないで。」

バシッと斬られた所を軽く叩かれる。
勿論痛みが襲うわけで…

影人「あ、あの…」

沙羅「名前ぐらいしか知らない人間を助けて何になると思うの?あなたが損するだけじゃない。実際私は無傷だけどあなたは怪我をしてる。」

あぁ分かったこいつ。

影人「お前、良心ってやつを知らないだろ。」

沙羅「…………はぁ?」

まるで意味が分からないとでも言いたそうだ。

影人「俺がお前を助けたのは『助けたい』と思ったから。人の為に…っていうのは良心だと思うんだけど。」

ハァ…なにが好きでそうしてるのかわからないな。

影人「お前…人を信じられないだろ。」

沙羅「…………」

こいつは俺と少し似ている。

影人「信じられないからそうやって疑うし表にだす感情もつっぱった感じだけ。」

真っ直ぐと見据えられた深海色の瞳はさっきまでの強気ではなかった。

影人「もう少し緩くなってもいいんじゃねぇの?」

沙羅「お前に…何が分かる!!」

顔は下がりもう表情は見えない。

影人「そうさ、俺は何もしらないよ。」

さっき会ったばかりだし?

影人「だからさ、知らない奴にぐらいは少しもたれ掛かって感情全部吐き出してみたら?」

クイッ

自分の方に引きつけて軽く頭を撫でてやる。

沙羅「…こっち見たら迷うことなく腕を叩くからな。」

影人「それは怖いww」

俺は何も聞かなかったし見なかった。















【君の苦しそうな嗚咽と頬を濡らしていた綺麗な雫を…】