二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *イナイレ*【トリップ】失いすぎた少女 第2章更新中!! ( No.356 )
日時: 2012/10/02 19:41
名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)

【Memory which remains 〜一度だけの奇跡〜】


沙羅「うわぁ…」

朱音「はうわぁぁぁ/////」

それぞれ声を漏らしたけど絶対異なる。

朱音「御馳走だぁ/////」

沙羅「面子に突っ込め。」

え、なにこれ。人間が想像した妖怪の姿をしている人たちが沢山いますよ?

沙羅「…月輝君、説明プリーズ。」

影人「妖怪一家。」

まさかの名詞で説明ですか。
うん、そうだ。きっとこういう世界なんだ。

とりあえず食い物に今にもがっつきそうな朱音の首にアッパーをかましてから落ち着こう。

リクオ「影人と青谷が人連れてくるたぁ珍しいじゃねぇか。」(夜版です)

テーブルの奥の方に座っている一番偉いであろう人。
白い髪が長く特徴的。

青谷「たまたま会ったんだけどさ、なーんかね。」

牛鬼「そんなあやふやな理由で連れてくるなど…」

髪をおもしろいくらい伸ばして垂れ流しているおじさん、そりゃ酷いぜ。

朱音「ねぇねぇまだ食べないの?/////」

沙羅「お前池に沈めるぞ。」

河童「おいらの居場所がなくなるからやめて。」

うおっ…河童が突如現れた。
そう言えばヒロトと木暮も100話辺りで河童に出会ってたなぁ…
(亀崎河童君です)

リクオ「おもしれぇ奴らだな。さ、もう食おうぜ!!客人が待ちくたびれてるww」

申し訳ございません。

そう言った途端に目の前の食事にかぶりつく朱音。
隣にいてすごい恥ずかしいよね。

リクオ「そういやあんたら何歳だ?」

お手元にあるのはお酒ですか?

沙羅「…14歳」

「「「若っ!!」」」

そんなものだろう。

プニッ

雪女「お肌ふにふに!!/////」

あのーお姉さん。
背後で立つのやめて。
もともとそういう人なのか分からないけど寒いよ。

沙羅「もういい…私は突っ込まない。」

お食事はとてもおいしかったです。

毛女郎「はい、お飲み物どーぞ。」

スッと出された湯呑を飲むと同時に一瞬嫌な予感がよぎった。

ダンッ!!

沙羅「…お酒は……20歳…から。」

頭がボーとする。
日本酒でしたね。

朱音「大丈夫?私は大丈夫だったんだけどなぁ…」

こいつもう飲んでたのか。
見ると口だけではなくまだ顔が赤くなかった。

リクオ「酔う前に顔色悪くなってどうするんだよ;」

とりあえず外にでました。






沙羅「う〜」

気持ち悪い。
将来お酒は飲めそうにないな。いい勉強になった。

リクオ「大丈夫かい?」

後ろから声が。
先程の人だった。確か…リクオさんだっけ。

沙羅「まぁ多分。」

夜風に当たっているのでさっきよりは随分楽になった。

リクオ「悪いなうちの連中が。」

隣で座り少し申し訳なさそうに頭をかく。

沙羅「いい人達ですね。羨ましいです。」

目の前に立つ桜の木をぼんやり眺めながら咄嗟に。
本当に毎日が楽しそうな人達と思ったのは事実だけど。

リクオ「家、ないんだっけか。」

沙羅「はい。まぁ追い出されただけですから。」

いざとなれば不法侵入も♪と思ったけど私死んでるんだった。

沙羅「…私はこの世界を知らない。」

ここもきっとどこか現実とは違う世界なのだろう。
生憎私はそこまで詳しくないから知らないけど。

沙羅「けど、きっとこれから貴方は厳しい道を歩くと思います。その時は…」

彼の瞳を見据える。
多分前までの私なら言わなかった。

沙羅「仲間の存在を信じてください。」







リクオ「…………あれ。」

何で俺はここに一人で座っていたんだ?
しかも柱から一人分開けるように…

リクオ「(なんだろうか…)」

さっきから離れない言葉。














【仲間の存在を信じてください】





                         END