二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *イナイレ*【トリップ】失いすぎた少女 第2章更新中!! ( No.387 )
日時: 2012/11/02 18:08
名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)

第25話 「別れと出会い」

円「待ってるからな!!」

円堂は元気に手を振り飛行機に乗り込んだ。
勿論振った相手は仲間である吹雪と緑川。

韓国戦で怪我を負った彼らは代表から外され病院で療養することになった。

新しく入ったのは佐久間と染岡。
彼らの絶え間ない努力が実を結んだのだろう。

朱「飛行機かぁ……初めて乗るからわくわくするよ!!」

現実でも飛行機乗る金なんて1mmもなかったからな。

沙「そこまでいいもんでもないぞ。」

朱「乗ったことあるの?」

沙「1回だけ。」

思い出したくもないけど。








綱「俺を海に帰してくれぇえええ!!」

立「大丈夫です!!;少し高さはありますが下は海です。」

たちむー。それは綱海に逆効果だと思うなぁ;
頼れるお兄さんはただ今飛行機の中で苦痛を味わってます。

鬼「まぁ綱海もなんだが……」

豪「隣の夕闇は大丈夫か?;」

2人が心配するのも無理はない。
私の隣には顔を真っ青にしてぐったりしている沙羅がいるのだ。

朱「うーん;大丈夫?」

沙「あぁ……たぶん。」

たぶんなんだね。

風「水でも貰うか?」

沙「頼む……」

初めてだ。
いや、もしかしたら初めてではなかったのかもしれないが。

なんでも完璧にこなしていた沙羅がまさか飛行機に酔うなんて。
もしかしたら、昔の自分なら知っていたのかもしない、なんて少し後ろ向きに考えてしまう。

風「ほら。」

沙「ゴク……」

自分から沙羅の隣がいいと言ったけれど今更後悔しはじめていた。
いつも一緒にいれば思い出すかな?という安直な考えはどうやらいけなかったらしい。

今ものっそい気まずいです。

沙「……難しい顔をしてどうした?お前も酔ったか?」

朱「うぇええ!?!!な、なんでもないよ!?」

沙「動揺しすぎ;」

でもなんとなくわかるんだ。










きっと昔の私たちもこんな風に笑って一緒にいたんだって。