二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *イナイレ*【トリップ】失いすぎた少女 第2章更新中!! ( No.418 )
- 日時: 2012/12/21 15:11
- 名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)
第28話 「謎の少女」
皆さん、日頃の生活を振り返ってほしい。
人間は誰だっていつも頭の中で考えている。そうそう頭の中を空っぽにして生活できる人なんていないだろう。
しかしスポーツに熱い人はよくこういう。
「考えるな!!動かすことにだけ集中しろ!!」
別に私はスポーツにそこまで愛があるわけでもないし、サッカーもあまり知らない。
けれど言わせてくれ。
沙「(試合再開のホイッスルが鳴ったら神妙な顔で考え込むのやめようぜ!!)」
先ほどのエドガー・バルチナスの必殺シュートを止めた円堂はさっきから何かを考えている。
さしずめ冬花ちゃんや本名を言わない謎のおじさん(大介)の言葉でも考えているのだろう。
けどな、そんな円堂らしくないよ。
いつもの馬鹿っぷりで行こうぜ!!
朱「フォッ!!/////後もう少しで鬼道さんと不動さんペアの必殺タクティクスが見られまっせ!?グルンッ」
そんな勢いよく振り向かれても反応に困ります。
沙「はぁ……」
とりあえずお隣のテンションの上がりようについていけないので少し出てきた。
どうせすぐにイナズマジャパンの勝利が報告されるだろう。
流石にアニメのシナリオが変わるなんてことはないはず……。
?「あの——…」
後ろから少し控え目な声がした。
振り返ればそこには私より年が低そうな少女。
艶がかった黒い髪は肩に垂れ、前髪は上げて可愛らしいピンでとめている。
?「応援席に行くにはどうすればいいですか?」
少し小首を傾げる姿はきっとそこらの男なら頬を赤くさせるだろう。
沙「あぁ、それなら——…」
どちらの応援席かは知らないがアジア系統の人っぽいので日本側の応援席の道を教えた。(別に策略なんかじゃないぞ)
?「ありがとうございました!!ニコッ」
最後にとびっきりの笑顔をして走り出す。
あまりにも軽やかに跳ねるので小鹿が迷い込んだようにも見えた。
(↑失礼)
けれど何故だろう、あの笑顔に見覚えがある。
?「クスッ……みーつけた♪」