二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *イナイレ*【トリップ】失いすぎた少女 第2章更新中!! ( No.427 )
日時: 2013/01/13 15:03
名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)

第30話 「また会ったね」


きれいさっぱり壁山君のアイスは食べ終わりすぐに暇な時間がやってきた。
本があれば読むのだが手持ちの本など勿論持っているわけもなく、だからといって久遠監督の部屋にでも入れば殺されるのがオチだろう。

沙「(どーしたもんか……)」

風丸達の方についていくべきだったか?
でもなぁ……


ピンポーン


少し古風のベルがなった。この宿舎のベルである。
出るべきなのか迷ったが外で待たせるわけもいかないしもしかしたら宅配便のお兄さんかもしれない。

沙「はーい。」

ハンコくださいとか言われたらどうしましょ。

ガチャッ



扉をあけるとそこには可愛らしい女の子が一人いました。
黒い髪で前髪を可愛らしいピンであげている……

沙「あれ、どっかで見た気が……」

?「この間は観客席までの道を教えてくださりありがとうございました。ニコッ」

あぁあのときの子か。
でもなんでこんなところまで……?

沙「あー選手たちは悪いけど今いないよ?」

?「いえ、イナズマジャパンの皆さんではなく……あなたに会いたくてきました。」

……………お?;
え、なんかちょっと方向性おかしくない?
そんなのアニメにないよね?あったら怖いよね!?

未「お時間よろしいですか?」

小首を傾げられて可愛い顔されたら断れない。
現在はこの宿舎に誰もいない事だしそんな遅くまでいるわけではないだろう。そう高を括って入れてしまった。





沙「紅茶しかなくて悪い。何かいれるか?」

未「いえ、お気遣いなく^^」

この宿舎はもともと選手たちが練習をし、試合に臨めるような設計になっているのでお客様をもてなすような場所はない。
とりあえずキッチンに近くてそれなりにいい感じの部屋に通したけどこれでよかったのかなぁ……;

カチャッ

沙「どーぞ。」

そう言って前に出すと少し彼女が微笑んだ気がした。

沙「名前、聞いていいかな。」

なんか街で女の子をナンパしてるみたいだ。
(そんなことしたこともないけど)

未「星城未羅といいます。」

思わず手に持っていたカップを落としそうになる。
目を見開いて相手を見ればどうしたのかと不思議がっていた。

未羅……。はは、まさかな。

未「夕闇沙羅さんでよろしいですか?」

沙「あ、うん……」

まず名字が違うし未羅はもっと活発だった。
とにかくこんなに他人に対して敬語を使えるような人ではなかったはずだ。

沙「(名前なんて……被ることもあるしな)」

未「お願いがあるんです……」


この目の前にいる星城さんは可愛い顔してとんでもない事をお願いしてきた。







未「私をイナズマジャパンのマネージャーにしてもらえませんか!?」





沙「はい!?」


待て。落ち着け。
何故そうなった。

沙「えっと……できるだけ詳しくお願いします;」

おとなしい子だと思ったけど案外思い切りがある子らしい。