二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *イナイレ*【トリップ】失いすぎた少女 第2章更新中!! ( No.437 )
- 日時: 2013/01/20 20:44
- 名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)
第32話 「交渉」
沙「というわけなんですが……よろしいでございましょうか?」
私は今厳しいお顔をしている久遠監督の目の前で星城さんをマネージャーにしてもらえるよう講義をしています。
星城さんは皆に自己紹介でもして溶け込んでいるだろう。
久「……何を言っているのか分かっているのか。」
別に声を荒げているわけでもないし、首根っこを掴まれているわけでもない。
けれどその言葉は重かった。
沙「分かっています。」
FFIが開催された直後ならまだしも、開催されてから予選が終わり今では本戦へとなっている。
そしてイナズマジャパンにとっては今の時期はとても重要だ。
一度選手達と面識があり、信頼を得ていた雷門夏未でさえ最初は選手達から非難の声をあげられていたのだ。
まったく面識のない星城未羅が今更イナズマジャパンのメンバーとしてマネージャーになれるとは思っていない。
久「もし彼女が敵チームの偵察だったらどうする。こちらの手の内が全て相手に分かり、勝算が少しでもある試合でも負けるんだぞ。」
そこであえて『勝てる試合』と言わないのは流石と言うべきだろうか。
沙「勿論それを踏まえてのお願いです。」
久「………………。」
部屋に静寂が訪れる。
久「私はお前を優秀なマネージャーだと思っていたのだがな。」
沙「それは光栄です。」
あの他人に厳しい久遠監督から賞賛をもらえたよー。
やったね、これだけで私大満足!!とかは思わない。
久「私は最初に言ったはずだ。『私のやり方について来れないなら——…』と。それは選手だけでなくお前達マネージャーも同じだ。」
久「夕闇沙羅、お前にはマネージャーをやめてもらう必要がありそうだな。」
久遠監督きっついー。
もうちょっと女の子にはオブラートに言葉を包んであげないと傷ついちゃうよ?
だkらいつまでたっても結婚できないんだよ←
沙「私が見た限りでは……彼女は偵察しに来たわけはないと思います。」
久「…………。」
その無言の圧力て怖いなぁ……私が一番嫌いなやつなんだよ、知ってた?
沙「私だって彼女の話を全て鵜呑みしているわけではありません。全てが真実ではないにしても彼女はこのチームが不利になるようなことはしないでしょう。」
沙「万が一彼女の所為でこのチームが負けるような事があったら、私をこのチームから出せばいい。」
久「…………まぁやってみない事には分からない。」
沙「ありがとうございます。…………でも、きっと『万が一』はおこらないと思いますけど?」