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第３８話「冗談きついです」


沙「いや本当にさ、すごい思うよ。」

目の前には山積みにされた食器。
そして普段はお隣にいるはずの共に作業を行う勇者がいない。
おいおい、この量を一人で洗えってか？ふざけんな。

沙「文句言いたいけど……まぁ皆忙しいからね。」

春奈ちゃんは決勝の相手、リトルギガントさんの情報収集。
秋ちゃんと冬花ちゃんは明日の練習のために栄養ドリンクらへんを買い出しに。
んで、星城未羅さんは何やら気分が悪いようなのでお部屋に引きこもりました。

沙「うん、地獄というのがまさに相応しい……」

デスタさんも吃驚しちゃうよまったく。

キュッ　キュッ

独り言も悲しくなってきたため口を閉ざして作業。
食堂の中にはスポンジの音しかしなくなった。

もう、決勝か。

その時間の経過をしみじみと感じる。
リトルギガントとの試合が終われば本当に終わってしまうのだ。

沙「早いねぇ……」










ドサッ

沙「あーやっと終わった。」

洗い物に３０分かけたの初めてだよこんちくしょう。
何あの量。選手多すぎですよ久遠監督。
しかも壁山が食べる量が多いから無駄にご飯を多くつくらなきゃいけないし。
手が痛いです。もっと詳しく言うと手首が痛いです。

沙「そういや……朱音はどうした。あいつにてつだわｓ『ピリリリリリリ————…』……わぁお。」













ピリリリリリリリ————…　　　　　ピリリリリリリリ————…




今朝の夢によく似た携帯の音が鳴り響いた。