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第３９話「嘘＝真実」


沙「もしもし。」

今回は無視してはいけないような気がした。
夢のように電話が切れてしまったら……正夢になりそう、そう感じたよ。

『あれ、今回は随分早く出たね？』

沙「すぐ近くに携帯があったもので……。」

「近くにあったって出る気がないでしょ」という言葉は気にしない。
だって今朝の夢の事を言ったら大爆笑されるのがオチだから。

沙「で、ご用件は何でしょう？」

さっさと終わらせて寝たい。
魅惑のお布団の中でヌクヌクしたい。

『んー僕の気まぐれの良心が働いたみたいだからね。全てを話してあげようと思って☆』

沙「……今までのが全部嘘だったと？」

『電話越しでも殺意が出てるのが分かっちゃうな。……別に今までのが嘘なわけじゃないよ。トリップさせたのも気まぐれと言えるしね。』









『けどその気まぐれが起こるまでのこと、聞きたいと思わない？』


沙「言ってくれるとありがたいね。」

少し長くなりそう、あぁこれで睡眠時間がなくなるなぁと思った。
けど構わない。











未「うん、やっぱりこれが一番♪」

ベッドでこれからのプランを見直してみたが直す所なんて見当たらない。
自分でも思うが薄情な妹だと思う。

けど、これで最後。








未「私にとっても幸せ、あなたにとっても幸せ……。」









部屋に響く可愛らしい笑い声。
けどそれはエンディングを始めるスタート合図。