二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *イナイレ*【トリップ】失いすぎた少女 最終話更新中!! ( No.493 )
- 日時: 2013/04/02 21:18
- 名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)
最終話 [BAD]
沙「………あら?;」
瞬きをして次に見えた場所は食堂だった。
さっきまでは自分の部屋にいて未羅と話していたはずなのに……?
見渡してみれば綺麗に片づけられた机、キッチン、椅子……最後に食堂を出た時と全く変わっていない。
バタバタバタ———……
朱「沙羅!!」
盛大に廊下を走る音がしたと思えば扉を勢いよく開けられそこには息を切らした朱音、と……。
円「夕闇……。」
イナズマジャパンのメンバーがいた。
沙「こ、こんな遅くに勢ぞろいしてどうしたの?;」
流石の私にも理解不能だしすごい焦ってます。
しかも朱音だけならまだしもあの鬼道、そして基山、豪炎寺まで息を切らしてるからね?何事かと思うよ。
朱「馬鹿だ馬鹿だとは思ってたけど……。」
少し早足気味で近くにくる朱音から大変失礼な言葉が出てきた。
沙「お前に言われたくはないんだけd「大馬鹿だ!!」話の流れがわからねぇよ!?」
え、何?いきなり入ってきて馬鹿?私別にMじゃないからね?
朱「皆から記憶を消したりして……何がしたいの?」
沙「は?」
何で知ってる?
ていうか思い出したのか?いやでもありえない、神がした出来事だぞ。
円「何で……何でそんなことするんだよ。」
沙「い、いや……あのさ、まず何で知ってんの?」
そう言うと秋が涙目で答えた。
秋「思いだしたのよ!!……沙羅ちゃんがエイリア学園を倒すために一緒に旅した事……何で、何でなの?」
風「お前にとって俺たちは……忘れたい程の存在なのか?」
違う。
鬼「忌まわしい記憶なのか?」
違う。
朱「あの笑顔は……嘘だったの?」
沙「違う!!そんなんじゃない!!」
沙「っ……。」
目を開けるとそこは紛れもなく自分の部屋。
すぐ近くに未羅。
未「どうでした?記憶を取り戻した時の皆さんの反応は?」
あぁそうか、分かったよ。
沙「お前が見せたんだな……。」
未「はい♪で、どうでした?」
答えなんて分かっている癖に……。
まったく意地が悪い。
未「ね?記憶はない方がいいでしょう?」
沙「何がしたいんだよ……。」
未「私の前から消えてほしいんです。」
小首を傾げる彼女の顔は傍から見れば『可愛い』と言うだろうが私には恐ろしく見える。
未「私は向こうに帰ってお母さん達と子供のころからやり直します。そして姉さんはこっちでずっと……永遠に円堂さん達といれる。最高でしょう?」
沙「そんなこと……。」
できるはずがない。そう言おうとしたのに喉から言葉が出ない。
未「神様ならできますよ?まぁ流石の神様も未来の事は分からないそうなので……姉さんはずっとその姿のままですよ。勿論10年後の未来であるGOになんて行けませんから、永遠にこの『イナズマイレブン』の物語のルートを行ったり来たりして下さい♪」
くるりと身を翻して部屋を出て行こうとする未羅。
待てよ、言いたい事だけ言って帰るな。
沙「そんなの!!」
未「同じ台詞、同じ行動、同じ出来事……向こうでの寿命が尽きるまで、たっぷり楽しんでくださいね。ニコッ」
END