二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ■モンスターハンター【果てしなき冒険】□ ( No.20 )
日時: 2012/01/28 02:34
名前: 志筑@零式やばい ◆aIk.35GwhE (ID: JryR3G2V)
参照: ついった/ぴくしぶ/こえ部/アメーバ/カキカキ/skyp

第2話



『ハイネ……』

誰……?

『ハイネ』



私を呼んでいるのは 誰


『辛い思いを……させてしまう事になるけれど……
 それでも……』



光が眩しい。

「—————……お母さん!!!」

ガバッ!



「!! ッ……ハア…ハ…ァ…」

朝。
開けっ放しだった窓には、鳥が数羽とまっていた。
外から寒いというより、今のハイネにとっては心地の良い涼しい風がサラサラと吹く。
汗だくで目に少し涙を浮かべてハイネはダルそうに起き上がった。

「……今日も一日、頑張るからね」

と、その時。

「ハッイネー!!!朝だぞぉーッ!」

バァン、と勢いよくウェストがハイネの部屋に飛び込んできた。

「わっ! ウェスト! …おはよう、今日は早いんだね」
「オォ! なんてったって俺達のこの村での初狩猟の日だぜ?!」
「って言ってもまだ慣れてないんだからまずはツアーとか採取とか……」
「ギアノスとかいう小型モンスターがいるらしーぜ!
 なぁハイネェ、ツアーとか地味〜なヤツじゃなくてさァ、せっかくなら……」
「あーもう!そんなこと後にして、早く支度して!
 何もしてないじゃない、インナーのままだし寝癖はボサボサ!」
「わ、分かったってばーっ! ……あ、なぁ朝飯は……」
「酒場! ほらさっさとなさい!」

ハイネに牽制され、ウェストはちぇ、とつまらなさそうな顔で自分の部屋に戻り支度を始めた。

「ウェストと一緒なら……きっと大丈夫!」

拳に力をいれて、ハイネは笑顔を浮かべてみせた。



その頃、大衆酒場。

「フルフル狩猟、無事達成ですーっ!」

フルフル狩りに出ていたというハンター達が、無事狩猟を成功させ戻ってきていた。
1人は快活で元気な笑顔を浮かべた女性ハンター、もう1人は優しそうに温和な雰囲気をかもし出す男性ハンターだ。

「お疲れ様です! 何か食べて行きますか?」
「んー……と、ではアプトノスのステーキを!」
「はい!」
「ししょー、師匠はどうされますかー?」
「そうだな……じゃあ俺もそれで」
「分かりました! 少々お待ち下さい、ミモリさん、キオさん!」

女性ハンターの名はミモリ、男性ハンターの名はキオと言った。
と、そこでギルドカウンターの受付嬢が何かを思い出す。

「あ、そういえば、キオさんミモリさん」
「ん?どうかしたのか?」
「お2人が狩猟に行っている間、新人ハンターさん2人が村にやってきたんですよ!」
「えーっ!?今は?!今はどこに?!」

そこで、食事に夢中になっていたミモリが乗り出す。
キオにこら、と言われ、舌を出して残りの料理を平らげる。

「えっへへ、すいませ〜ん」
「そろそろ来るんじゃないでしょうかね?」
「「こんにちはーっ!!」」
「ほら、あの2人ですよ」

そこへ、ウェストとハイネが元気良く駆け込んでくる。
ウェストがお腹を鳴らしながら受付嬢の元へと近付き、そして気付く。

「! その装備……もしかして!」
「君達がウェストとハイネ、だな。俺はキオ」
「私がミモリでーすっ」
「す、すごい!本物だッ!」
「お、落ち着いてってばウェストったら…! もう!」
「悪い悪い」