二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【DISSIDIA012 FF】Free Size ( No.2 )
日時: 2011/09/19 14:34
名前: allf2 ◆A4jsQTgi.Q (ID: Ma3wYmlW)
参照: http://ameblo.jp/ff7-perfume-love-y


「セフィロス。私の元で仕えないか?」
「断る」
 銀髪の髪から刀からマントから長いもといイカは金髪の髪から杖から(以下略)にナンパされましたがばっさり。




【うぼぁがかなり頻度のナンパに失敗しているようです】





 金髪の蛇男、もというぼ・・・皇帝は壁に張った何やら表にマッキーで赤い×印を入れた。そこには「Sephiroth」とある。明らかに肩を落として皇帝は溜息をついた。

「私の理想郷への道がまた遠のいたか・・・」

 ×印の横に並ぶ赤丸は「Ultimisia」。今はいないが、よく行動を共にしている。先刻はセフィロスに声をかけ、アルティミシアと共に畳み掛けたがとんだ邪魔が入った。
 あの無礼な茶髪小僧・・・!

「次は何処を狙うか。やはり、此処辺りが狙い目であろうな」
 赤丸のまた隣に書いてある文字は「Kuja」。つい最近裏切りが発覚したばかりではあるが、傷心ならばつけいれるだろう。

*

「ジタン・・・」
 月を眺め、長い銀髪の美青年は独特の服装の裾を揺らして浮遊していた足を地に付ける。
 裏切っているつもりではなかった。只、死んでは戦いの駒のように無理矢理蘇生される彼が不憫でならなかったのだ。
 僕だっていずれは尽きる命・・・。そしてその時はそう遠くは無い。
「あの道化・・・」
 耳障りな五月蝿い調べ。声を思い出すだけで彼の言う『破壊』を奴自身に与えてやりたくなる。まぁ、奴の大事な『お人形』の螺子を曲げてやったし少しはスカッとしているけど。
「まだ愚作など考えている訳ではあるまいな?」
 背後より聞こえた人を見下したような物言いに瞬時振り向く。皇帝だ。ケフカに加担していた男・・・。

「フン、僕は固執なんてしないよ」

 それこそ彼を『破壊』されかねない。裏切ったと思われて良い、もう信用されなくても良い。僕はあの柔らかく暖かい光を秘めた彼を、その仲間達を明るい最終楽章フィナーレに導くことさえ出来れば。
「ならば・・・」
 例え僕が消えることになっても、ね・・・。
「私に仕えよ」
「・・・は?」
 僕としたことが、唐突過ぎてとんだ誤音を発してしまった。僕がなんだって?
「貴様も理想郷に連れて行ってやろうというのだ」
「・・・」
 理想郷?何を言っているんだ。こいつの頭はどうかしている。・・・まぁしょうがないか。頭から蛇が生えてる時点で色々おかしい。
 自分の服装がおかしい人はそう結論付けた。
 誰だい今僕の服装をおかしいなどと言った下賎な輩は!この美しさを理解できないなんて・・・哀れだねぇ。
 どうだい?(この太腿)綺麗だろう?

「何を黙っている」
「僕は誰の指図も受けないと言ったはずだよ(ケフカに)」
 言い放つとうぼぁは後ずさった。杖を取り落とし僕に背中を向け、膝をつく。
 音量が小さすぎて聞こえないので近づいてみると・・・。

「何故・・・何故だ・・・。何故銀髪はほぼ私に従わんのだ・・・。それこそ私の元で輝くに相応しいと言うのに・・・!」

 僕にしては珍しく、下品にも「何だコイツーーーー!」と叫びたかったのは言うでもない。