第1話 - 2「あ、待って!そっちに行っちゃ危ないよ!」君は、逃げ出した黒猫を追って車道の方へ走って行った。「・・・お前の方が危ないっつーの」呟きながら、俺は立ち上がり歩いて彼女を追った。彼女は猫を追って、横断歩道へ飛び出した。・・・信号機が、赤から青へ変わってしまったその時に。