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内斗「...」

モカを飲んだ俺は、何だかモカの味が違うような気がした。

ロン「どうした？内斗さんはモカが大好物なんじゃ？」

内斗「...なーんか違うんだよなあ。...旨いけど。俺が初めて飲んだモカと、何か違う感じ...」

モカ「そりゃあ内斗、お前外に出たことないんだろ？親とかが作ってくれたんじゃないのか？」

内斗「...俺、親の顔なんて知らない。生まれた時には、さすがに居ただろうけど」

レノン「...」

シャロン「...」

レノン、シャロン「一緒だ」

モカ「俺もだ」

ロン「え、え？」

内斗「義理親があんな旨いモカ作ってくれる訳ないし...ってええ！？」

モカ「内斗、もう話さないでくれ。俺、孤児（みなしご）でさ...」

シャロン「ワラワも、レノンもそうじゃ。もう、あの思い出は思い出したくもない...」

ロン「...えっと！」

ロンが立ち上がった。

ロン「皆さんこれから何処へ向かうのですか？」

内斗「...確か、美味しい茸のある山だったよな」

ぐううう〜。

モカ「あ」

シャロン「ワラワとしたことが...！」
レノン「ちょ、お恥ずかしい...」

ロン「えへへ。何でもあいますね」

内斗「そういや確かに...」

モカ「それぞれの過去も...」

レノン「お腹が鳴っちゃう時間も？」

ロン「そう、気が合うんです。いい友達ですね！！」

内斗「そうだな！」

モカ「ああ」

レノン「本当ですね！」

シャロン「よく考えたら、そうじゃな」

ロン「では私はここらヘんで。さよーならあ！」

ロンは去っていった。