二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.gray-man-双子の軌跡- ( No.317 )
- 日時: 2012/01/08 10:29
- 名前: 紫苑 (ID: D6CJex8x)
第21夜
アレンsaid
トンテンカン
トンテンカン…
金づちなどの大工道具の音が響く中キューと布を絞る音が聞こえる。
そしてその布はまだ目覚めない少年の額に乗せられた。
ア「…ん…」
アレンは頭に感じた冷たさでガバッと起き上がった。
汐「あっ!おはよーアレンww」
ア「汐?」
アレンを看病していたのは汐だった。
汐「リナが誤ってたよ?コムイの発明のせいで迷惑かけたってさ」
にこにこしていつもと変わらないように見えたけど
何か違う…
そんな彼女のバックではまだけたたましい音が響いていた。
ア「ここは…?」
汐「科学班研究室。場内の修理でみんな出払っちゃってるけど。ほらあの音。」
アレンは汐の言葉に周りをキョロキョロする。
ア「あの…浬は?」
端から端を見渡したが汐といつもいっしょにいる浬の姿が見えない
汐「あぁ。浬は医務室。今、リナが付き添ってるけど?」
ア「何かあったんですか!?」
汐「大丈夫(笑)力の使いすぎで倒れただけだからww」
いや!
それ、全然大丈夫じゃないし!
汐「あ、これ…コートの中に入ってた。」
ア「あ!イノセンス!よかった壊れてなくて…」
汐が差し出したのはマテールで見つけたイノセンスだった。
イノセンスが壊れていなかったので僕は思わずほっと一息ついた
汐「イノセンスはそう簡単に壊れないよww」
リ「ヘブラスカの所に持っていけば保護してくれるよ。おかえりなさい。アレンくん。」
汐「おかえりww」
いつ入ってきたのかリナリーと汐が笑顔でそういった。
その笑顔に僕は顔は赤面する。
ア「た、ただいま…」
汐「(かわいいな。)」
リナリーが騒がしい後ろを振り返ると。
後ろからはジェリーやリーバーの声が聞こえた。
リー「おーアレン。目が覚めたか。」
そう声をかけてきてくれたのは頭に鉢巻きをしたリーバー班長だった。
ジェリー「一体夜に何があったのアレンちゃん。もー場内ボロボよ。」
ジョニー「アレン。お前の部屋壊れてた。」
ア「ええ!?」
僕の部屋はボロンチョだそうだ。
今日からどこで寝ればいいのかな…
「おかえり、アレン。」
その言葉に僕は照れながら微笑んだ。
何か思ったわけじゃない
ただ、その一言にどうしようもなく心が落ち着くんだ
汐「そういえば、浬は?」
リ「今目を覚ましたところよ。会いに行ったら」
汐「いってきまーす!アレン、イノセンスよろしくww」
ア「あ、はい」
万遍の笑みで出ていく汐
どうやら悲しそうな顔をしていたのは、浬が心配だったからのようだ