二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 中編その1.未来と過去 ( No.22 )
- 日時: 2011/09/26 20:32
- 名前: 伊莉寿 (ID: r4kEfg7B)
*最強姉弟とキラード*
カ「…え?」
カノンは、今さっき説明された事を何とか整理しようとしていた。いや、それにしても大変すぎる…。
キ「こ、この機械で…来たんですか?」
カノンと仲良くなった2人。
瑠「未来から来たんです☆」
そもそも、こんな話になったのはキラード博士の話からだ。状況を説明している間に、やばい話になって来た。
彼が頑張って整理した内容を説明すると、こうなる。
*
1.ファイリア・キラード。研究者であり、瑠璃花達の母親、流星桜花の大学の講師をしていた。
彼女はファイリアにお世話になったおかげで研究者になれたと感謝していた。大翔と結婚した後は家族同士の付き合いもしていた程。
ファイリアは瑠璃花や魁渡が生まれた時も、桜花や大翔の血を引く2人の成長を楽しみにしていた。
もちろん、教え子の今後にも。
2.しかし、桜花達が吉良財閥と関わりを持ち始めた頃から彼女達の発見などは諦める事になってしまった。
彼は案じていた。彼等の未来を。
自分の子供が大きくなった時に、孫が出来た時に話して聞かせた自分の話の中には、必ず流星家の名前が出て来ていた。
それだけ、ファイリアは大事に思っていた。
3.瑠璃花達も、母親の話の中に時折登場するファイリアの名に興味を抱き、アルバムを開いた事がある。
大事にされていた写真、隣に書いてあった文字の丁寧さなどから彼が両親にとって大きな存在であることを知った。
4.そうなると瑠璃花達の年齢が可笑しいとキラードは気付く。そして問うと魁渡が差し出したのは機械だった。
これが壊れちゃったから直してくれ、と言って渡し、キラードがなんの機械かと聞くとタイムワープの機械だと魁渡があっさり答えた。
80年後の未来から来たらしい、と…。
*(1,3は瑠璃花と魁渡の話、2はキラードの話、4はカノンの話)
カ「納得は出来たけど…」
魁「直せる?」
カノンが部屋の隅で頭を抱える中、魁渡はキラードに聞いた。う〜ん、と機械を少し分解した彼は見た事が無いものだ、と呟く。
キ「まあ努力はします。無料で直すので、等価交換です、私達が直面する大問題の解決に協力してくれませんか?」
瑠「大問題…?」
カノンがピク、と反応した。それは自分をここに呼んだ理由だ。瑠璃花は話を聞きながら、部屋の片づけをする事に。
キ「過去に何者かが介入しているのです!」
カ「かっ、介入??!!」
キラードがパソコンのウィンドウを開く。そこに映っているのは、過去の様子だった。
こんなに見ていて大丈夫なのか、とカノンが不安がると政府からの許可は得ています!と自信満々に答える博士。
魁渡はハイテクだなぁ、と感心している。
瑠(こんなに物が散乱してるのも、何か懐かしいなぁ…)
カップヌードルのふたを机の上から取って瑠璃花は思う。
カ「でも何でこんな事に俺を…」
キ「貴方に関係しているからですよ。」
パソコンの画面一面に現れた1人の少年の顔。
あ、とカノンと魁渡が息を飲む。雰囲気が変わった事を感じ取り、瑠璃花が振り向いた。
カ「ひい、じいちゃん…」
瑠「えっ、円堂さん???!!!」
———円堂守。
キ「何者かが、円堂さんの周辺を時代を超えて調べているようなんです。下手したらカノン君、君が生まれなくなるかもしれない。」
魁(いやいやこの人いなかったら俺達…)
キ「手伝ってくれますか?」
キラードが2人の方を見つめて言った。——即答。
瑠・魁「もちろんっ!!!!」
*
魁渡がリュックから取り出した色々すごいPCで、調べているものの究明を急ぐ間、カノンと瑠璃花は一通り部屋を片す事にした。
瑠璃花は慣れた手つきで物を捨てたり整理したり。カノンが聞けば、親の部屋がこんな感じだったらしい。
瑠「同じ様な職業だからかな、懐かしくて…」
魁「分かったぞッ!!!」
カ(この2人、色々すげぇぇぇ!!!!)
キ「…これは…ヒビキ提督です!!!」