二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ぬらりひょんの孫〜櫻が舞うころ〜 ( No.10 )
日時: 2011/09/30 21:07
名前: ★HITOMI★ (ID: H6c/o5GF)

第三話

「・・・・お、お母さん・・・・!」
私は声を殺して泣いた。会いたかった。今まで会ったことがなかった家族に・・・・。私は生まれたとき、二卵性双生児で双子の妹だった。お兄ちゃんはなんとなくだけど、妖気があって・・・・。だけど私には妖気なんて感じられなかった。でも、それはなぜか生まれたときから私は無意識に妖気をかくしていたみたいで・・・・。おじいちゃんもそれには気づかなかった。そこでおじいちゃんは私には妖怪の力はないと思いこみ、この妖怪の世界で生きるのは危険だと考え・・・・。でも、こうして私のお兄ちゃん、リクオくんにも会えた。本当はおじいちゃんにも会いたい。だけど、それはあまりに危険だから・・・・。私はいつも妖気を消しているけど、おじいちゃんは大妖怪、ぬらりひょんだから私が妖怪だってことを見ぬいてしまうかもしれない。その可能性はかなり低いけど・・・・。それに、おじいちゃんに会ったら、今はぎりぎりだけど涙をおさえることができるの? みんなの前で泣き出してしまいそう。私はグイっと涙をぬぐうと、みんなところへ戻った。
「みんな、おそくなってごめんなさい!迷っちゃって・・・・。」
「わかる〜ここ広いもんね。」
と、鳥居さんがフォローしてくれた。それからまず、妖怪探しの場所を決めることになった。でも、私はひとつ疑問に思ったことを言ってみた。
「あの・・・・、妖怪がおそってきたらどうするんですか?」
みんなはおにいちゃんが妖怪だって知らないはずだし・・・・。なんか対策でもあるのかな? すると、清継さんが、
「それには心配いらない! なにしろゆらくんがいるからね!」
・・・・? 花開院さんがどうかしたのかな?すると、家長さんが、
「櫻姫ちゃんは知らないと思うけど、ゆらちゃんは陰陽師なんだよ。」
「ええっ。」
ま、まさか、花開院ってあの花開院!?
「そ、そうなの!?」
お、陰陽師をこの家に入れるって・・・・。お兄ちゃん・・・・すごい度胸というか・・・・。
「僕が調べたけど、今回はまた京都に行こう!」
「京都かー。いいんじゃない。」
「前に行ったけどけっこう楽しかったしー。」
と、そんな感じで京都に行くことになった。京都って行ったことなかったなー。それで、今度の土曜日の、十時に、駅で待ち合わせすることになった。私たちは外に出ると、もう暗くなりかけていて、大変! 早くみんなからはなれなきゃ。
「じゃ、さようなら!」
と、家のほうへ走っていった。