二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ぬらりひょんの孫〜櫻が舞うころ〜 コメ&妖怪募集中! ( No.30 )
- 日時: 2011/09/26 21:35
- 名前: ★HITOMI★ (ID: H6c/o5GF)
第五話
私は毎晩悪い妖怪を退治した。たまに問題ない日があってもほとんどが一日に一人、多い日で三人退治しなきゃいけなくて・・・・。本当は奴良組のみんながいるからこんなのよけいなおせっかいかかもしれない。だけど・・・・。いけない!もうこんな時間早く行かなきゃ!今日はみんなで京都に行くんだった。私は急いで浮世絵駅に行くと、
「おお、魔月くん!」
「あ、来た来た。」
「ご、ごめんなさい!お待たせして!」
もうみんな来ちゃってた〜。待たせちゃったかな?ほんとごめんなさい。みんなを見ると、昨日いなかった人が一人いた。
「あの、あなたは・・・・。」
「あ、初めまして!及川 氷麗です!よろしくお願いします!」
かわいいなぁ〜。ってこの子妖怪だ!しかもお兄ちゃんのそばにいるから、奴良組の子かな?氷麗・・・・。つらら・・・・。氷・・・・。マフラー巻いているし、雪女とかかな?私たちは電車に乗って埼玉へ行った。私たちは電車の中でトランプをした。ババぬきをやったんだけど、
「あああああ!まただあああ!」
清継さんがなげいている。
「なんでまた納豆小僧なんだぁぁ!」
さっきから連敗中。ちなみに私は、
「って言うか、奴良くんと、櫻姫ちゃん強すぎ!」
巻さんが言ってきた。実は私とお兄ちゃんは清継さんと真逆で連勝中だった。やった!今日は好調だな〜。
「私、今日は運が良いみたいです!」
「あ、着いたみたい。」
こうして、私たちは京都に着いた。それからまたバスに乗って、20分後—。
「着いた!ここが目的の『桃山』だ!」
すご〜い。今は夏だから桃は咲いてないけど、見たところほとんどの木が桃で、緑がおいしげっている。空気や香りがとても清々しくて。
「すごい空気のおいしいところですね!」
「ですよね〜、魔月さん。」
と、島さんが言った。私たちは桃山の中に入っていった。山の中はとっても涼しくて気持ちいい。と、そのとき、
「よし!ここで自由探検をしてくれ!もし、妖怪を見つけたら連絡してくれ!」
う〜ん、どこ行こうかなー。そこで私はもっと奥に行ってみることにした。しばらく歩いていると、急に立ち止まった。どこからか、ふわっと桃の香りがして—。この時期に桃の香りがするなんて・・・・。私はきょろきょろとあたりを見まわすと、
「あっ。」
目の前に女の子がいた。色白の肌に、肩までのウェーブのかかった淡いピンクの髪。そして、私を見つめる桃色の瞳—。身長は私より2,3㎝高い。歳は私と同じくらいか、少し年上ぐらいかな。その女の子は私と目が合うと、にこっと笑った。普通に見ればかわいい笑顔だけど—!この子・・・・。妖怪だ!でも、その瞬間は私はまばたきをした。すると、
「えっ。」
女の子の妖怪は消えてしまった。いったいなんだったんだろう・・・・。そのとき、
「魔月さん!?無事か!?」
花開院さんだ。
「ううん、どうかしたの?」
私はうそをついた。うそをつくのは嫌いだけど・・・・。
「今、妖怪の気配がしたんや!もう、消えてしもうたけど、まだ近くにいるかもしれん!」
花開院さんは、私を守るように両手を広げて、周りをにらむと、
「みんなのとこへ早よ行こう!」
と、私の手首をつかむと、早歩きでみんなのところへ向かった。