二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ぬらりひょんの孫〜櫻が舞うころ〜 コメ&妖怪募集中! ( No.47 )
- 日時: 2011/09/29 07:30
- 名前: ★HITOMI★ (ID: H6c/o5GF)
第七話
家長さん!?気を失った家長さんはあの女の子に抱かれていて。
「ねえ、亞紅亞(アクア)?この子の生き肝ってどんな味かしら?」
「さあ、でも、とびきりの味がするんじゃない。」
と、物欲しそうに家長さんを見つめる。
「だめよ!この子は私のなんだから!」
「しかたないわね、まあいいや。その子は桃花にゆずってあげる。ほかにもいるし。」
私は木の上から、じっと身をひそめていた。どこかで聞いたことある。京妖怪の信仰心、『生き肝信仰』。でも、家長さんがねらわれるなんて・・・・。しかたがない。私は舞桜に手をかけた。家長さんを救わないと・・・・!私は木から飛び降りようとした。が、
「なにをしているのです!その子から離れなさい!!」
お、お兄ちゃん!及川さん!しかも、及川さんは白い着物に、髪色は変わらないけど、黒目から金色の多重円状の瞳になっている。
「呪いの吹雪!風声鶴麗!ふうーー。」
すると、桃花と亞紅亞の足が、ピキピキと、凍りだして。
「お前、雪女か・・・・!」
亞紅亞は及川さんをにらんだ。けど、
「ふ、アーハッハッハッハッハ!そんな攻撃が通用するわけないでしょ。」
と、言うと、ガッシャーンという音と共に、氷がくだけ散った。そして、
「恐怖の氷!剣の舞!!」
すると、亞紅亞の手から次々と剣の形をした氷が、お兄ちゃんたちにおそいかかってきた。
「若!」
と、及川さんがお兄ちゃんをかばう体勢をしたけど、お兄ちゃんは、祢々切丸で、自分と及川さんを守った。
「・・・・あなた、氷女ね?」
氷女。雪女と同系の妖怪。だけど、氷女のほうが威力は強い。桃花はなんの妖怪だろう。
「そうよ、亞紅亞は氷女。私は『幻桃花』。」
幻桃花。幻覚で、桃の花を満開に咲かせ、相手の記憶を思い出させたりして、まどわせているうちに人をおそう妖怪。とってもやっかいだなぁ〜。及川さんは氷で薙刀を作り、お兄ちゃんは祢々切丸をぬいた。でも、亞紅亞や桃花は強くて、思うように戦えない。助けたい。私ならあれくらいの妖怪は簡単にたおせる。私はお兄ちゃんよりも強い。でも、いま、この姿で出て行くわけには行かない—。夜。太陽がしずんで夜が始まる。私とお兄ちゃんの姿が変わった。それでも私は木の上から見守っていた。リクオは幻桃花の桃花をたおした。だけど、
「くっ。」
氷の攻撃を受けて、苦戦している。ちくしょう!もうがまんできねえ。私はリクオたちの前に降り立った。