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第12話「リンクの決意」

〜登場メンバー〜
セリス・シェール
リンク

————————————リンクの決意—————————————

この学園は今、2学期が始まったばかりの時期。
私達は始業式を終えて、自分のクラスの座席表を見ていたの。
私の座席は…あった、セルフィの隣だわ。
ファリス姉さんの名前を調べて見ると、彼女の席はレナの隣。

そしてそこには、担任の名前も書かれていたわ。
えっ！　セラが担任ですって…、彼女はライトさんの妹なのよ。
例え同じ血を引く姉妹でも、生徒と教師だからね。
カインさんやヴァンとも離れてしまったし、話し相手が減ってしまったわ。

「おっ！　セリスじゃないか、どうした？」

「リンク……」

「担任はセラ・ファロン先生か…彼女は優しい教師だぞ」

「ええ…、それは分かってるわ」

「聞いてくれよ！　俺…X組のクラスになったんだ、そして座席は子リンの隣だぞ」

「凄いじゃない…良かったわね」

「いやー！　始業式が始まる前の時間にさ…プリン先生にお願いしたんだよ。『俺を子リンの隣にして下さい！』ってな…」

「本人は何か言ったの？」

「ああ…迷う事もなく普通にOKしてくれた、頼りになる副担任だったよ彼女は」

「……ピット君が見たら嫉妬するわね、きっと」

「わー！　たたたたたた頼むからピットには言わないでくれーーーー(大慌て)」

久し振りに見たわ、リンクの慌てる姿を。
同じ時の勇者だし、きっと良いコンビに慣れそうね。
セルフィとは初めて話す事になるけど、何を話せばいいのかしら。
用がない時彼女はいつも、ラグナさんの所に行ってしまうのよね。

私と同じスクエニ組は、他にも居たの。
レジスタンスのメンバー・リノア、バラムガーデンの元女教師・キスティス。
そしてバロン王国の白魔道士・ローザ、彼女の場合は毎週の放課にセシルの所に行ってるみたいね。
私も彼女のように行って見ようかしら、012組に。

第13話に続きます。

>僕と同じクラスになりましたね、子リン君byピット
>うん…一緒なのは嬉しいけど、毎回兄ちゃんに抱き締められそうで怖いよ…by子供リンク