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第十四話　　−あーあ。


「きゃあああああああああああああああああああああああああああ」

出だしでいきなりごめんなさい。

俺、ムーンはただいま、空の旅の途中。

「なんでっ、スピードこんなだすんだよっ！！」

涙目で訴えてもスルー。

同じ速さでもシーラはめちゃ平気な顔をしてる。

「なんでだよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー！」

「うるせーな。ミホは静かだぞ？」

当たり前だ。

だってミホは気を失ってるからな。

ー俺の服を力いっぱい握りながら。

「もう、無理だぁぁぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁあ！」

俺も気を失いたいぐらいだ。

「スピード速いだろ！？
ジェットコースターとか無理なんだよ！
あ、ウォータースライダーならいける。」

普通に呑気に言ってると。

がくん

「急降下するぞ。」