二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ONE PIECE〜天竜少女の物語〜(特別企画☆★ ( No.129 )
- 日時: 2012/04/16 19:42
- 名前: noeru (ID: mW7zBAGR)
- 参照: http://s-tomoda@tcat.ne.jp
SSおもしれー!!
お名前「noeru」 読み「のえる」
登場人物「カノン、ショコラ、麦わらの一味、そしてサーシュ!あとサリーの新しいほうのONEPIECE小説に出したガーネット(トワレ)」
何系?「ギャグ」
「・・・眠い。」
目を擦りながら、サーシュは船の上から海と、遥か彼方に見える小さな大陸を眺めていた。昨日、アラバスタの王女はこの世から存在が消えた。そう自分に言い聞かせて。
きっと今頃一味は部屋で爆睡中だろう。ルフィにはトワレがへばり付き、ゾロは刀を床に落として。チョッパーとウソップは多分ベットから落ちている・・・これだけは確信が持てた。
「あら、サーシュ早いのね。」
振り返るとロビンが居た。片手に分厚い本を抱えて。
「皆、ちゃんと寝てた?」
「ええ。でもルフィには驚いたわ。妹があんなにくっついても、生きていられるんですもの。当の本人は、ナスが追いかけてくるって寝言言って。」
サーシュは思わず噴出した。その笑い声は、クルーを全員一発で起こすをいう奇跡を生んだ。
「なんなのよ。お兄ちゃんの安眠妨害しないでくれる?」
トワレがサーシュに苦情を出した。
「その原因は、いったいどこの誰なのよ。」
トワレは迷うことなくサーシュを指差した。ロビンから話を聞いていた一味は真っ先に
「「お前だよ!!!」」
と突っ込んだ。
その日の朝ごはんは地獄飯だった。
怒りに怒ったサーシュとトワレは、女の子らしく料理で決着をつけると言った。そして、一味を審査員をして朝食を出した。
サーシュは見た目と味は最高級。この料理の腕を授けたシャンクスに拍手喝さいだった。しかし材料はあまりにもひどい物だった。
「まずお肉が○○○○の肉でしょ、ソースが○○○○の生き血、サラダに入ってる生ハムは○○○○の生き胆を使ったよ。」
※あまりに書くのには勇気のいる食材でしたので、モザイク処理をいたしております。
トワレはそれ以上の問題だった。海軍で掃除担当だった彼女は、料理経験ゼロ、まともな食べ物にさえ最近出会ったばかりで、この戦いに挑ませた事を一味は深く後悔した。見ることさえ命の危険を伴うため、猛毒の処理と同じ処理を施した。一味はいがみ合う両者をよそに、サンジが作った朝食をとった。
次は洗濯だった。だがこれは服ではなく、やがて時期の早い大掃除になってしまう可能性が浮上したので、審査員の体力を考えたチョッパーによりドクターストップがかかった。一味はチョッパーを英雄だと思った。
最後は裁縫だった。これもドクターストップがかかるかと思われたが、審査員に被害はないだろうという、5時間の話し合いの結果から試合は始まった。
サーシュはシャンクスの船で、破れた服を縫ったりしていてかなりの上級テクニックを見せた。ゾロのゆるくなった腹巻のゴムをあっという間に新品同様にしたり、ものの30分でナミのドレスを新調したりした。
一方トワレは横にチョッパーが付きっきりで包帯を巻いていた。布ではなく指ばかり刺してしまうので新品だったはずの布は、まるで殺人現場に置いてあった証拠品みたくなってしまった。
結局、被害総額8万2000ベリー(ナミ「まったくの無駄遣いだわ!」)で、この戦いは終わった。
その夜、また2人が揉め事を起こさないか不安だった一味は結局眠れず、カノンとショコラがドラゴンについて熱く語っているのを聞きながら、
(お経みたい)
と思ったとか思ってないとか。