二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ONEPIECEー天竜少女の物語ー ( No.26 )
日時: 2011/11/12 13:11
名前: サリー (ID: ZjIbjScL)

電話

「何がおわかりに?」
「あなたの弱点」

カノンは自信満々の顔で言った。

「ほぉ・・では!」

ザルティは水晶を使ってカノンを襲う。
だが、彼女は飛んでかわした。

「『ゴムゴムのガトリング』!」

ルフィの拳の嵐がザルティを狙う。

「どこを狙っているんですか?当たりませんよ?」
「かわす前にできる事があるんじゃ?」

足に魔法をかけているカノンを見て、仮面の下の表情に焦りが表れた。

「『我が足は天竜の足となり—天竜の鉤爪!!』」
「グハァッ」

風を纏った足にザルティは吹き飛ばされた。

「一つ、あなたはさっきあたしの攻撃は時間を戻して消した。
でもルフィの攻撃はただかわしただけ。つまり、あなたは
生物の時間は戻せない」
「おお、確かに」
「二つ」

カノンが弱点を言ってる間に、ザルティは手に冷気を溜めていた。

「『アイスメイク・ランス』!」
「カノン!避けろ!!」

ルフィがカノンを守ろうとした時、

「『天竜の咆哮』!」

竜の咆哮により、氷の武器は吹き飛ばされた。

「あなたは、悪魔の実を食べた魔導師。あまりに最強すぎるけど、
とあるデミリットがある。
それは、同時に二つの能力を使えない事。
だからさっき、『天竜の咆哮』の時間を戻さなかった」
「か、カノンすげぇええええええー!!!」

「だから?私を倒さなければ意味が—」

「ルフィ、もんのすっごい必殺技を考えたの!」
「ほんとか!」
「まずはね—」

「聞けよっ!!散々とコケにしてくれよって・・・・」

彼の怒りによって、氷の竜が現れた。

「カノン。貴様、私が生物を動かせないといったな。
しかし、生きてない物は動かせる。例えば—『氷』とかな。
これが私の最強技だ!
『スノ—・ドラゴン』!」

「おう!こっちも準備万端だ!行くぞカノン!!」
「うん!」

ルフィはカノンの前に立って、体を捻った。
カノンはルフィに向かって—

「『天竜の咆哮』!」

ルフィはまっすぐザルティに向かって飛ぶ。

「くらえ!!!」

「行くぞオオオオオオオ!!」

「「『天竜のストーム』!!!!」」

バリィン・・・

氷の竜は砕け散った。
造形者は倒れた。
二人は笑った。

「やったね!」
「おう!」

ハイタッチをしながら、喜ぶ二人。

「まだだ・・・」
「!」

ザルティは起きあがった。

「まだだぁあああああああああああああああああああ!!!!!!」

プルプルプルプルプルプル

電電虫が鳴った。

「はい。—なっ!?待って下さい!!私は・・・・
・・・わかりました。戻ります」

カチャ・・・

「麦わら。そしてカノン。運がよかったな」

そう言い残してザルティは消えた。



夕日が沈み始める頃。

「何ィ!ルフィ、あの仮面やろうを倒しただってぇ!?」
「おれじゃねぇよ。カノンが倒したんだ」
「いや・・・あたしはただ弱点を言っただけで・・・」
「でも、お前が倒したみてェなもんじゃねぇか」
「・・・うん」

太陽のようなルフィの笑顔に思わずカノンは微笑んだ。

「はぁー・・・結局、お宝はあの熊の餌だったらしいわね」
「飼い主が死ぬまで作り続けて、熊達はそれを守ろうと
人間を追ってたらしいぞ」
「何の為に戦ったのよ・・・」
「まぁ、いいじゃない。いつもこうなんだし」

「じゃあ、お前ら次の島へ全速前進!!!」
『おう!』


『—あの女はそこにいると?』
「はい。この目で確かに」
『で、やられたのか』
「勝ちを譲っただけです」
『まぁいい。そいつらを尾行しろ』
「了解」
『そして、今度戻ってくる時は、あの女を連れてこい。
あの計画には不可欠だからな』