二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ONEPIECEー天竜少女の物語ー(オリキャラ募集中です!! ( No.50 )
日時: 2012/01/17 17:54
名前: サリー (ID: ZjIbjScL)

化物

「いなぁぁぁああああああああああああい————!!!!」

雪景色の中を爆走するカノンは女の子に
あるまじき大声を上げた。

“ドカァンッ!”

「ん?」

いきなり鳴った音は休憩所の洞窟から聞こえた。

◆◆◆

「なんだコレ!?」

チョッパーが驚きの声を上げた。
目の前にいたのは巨大な牙の生えた巨大虎だった。

「なんか…最近行く島々全部に凶暴な動物が居る気が…」
「大丈夫。私もそう思うから」

ナミは冷や汗を掻くウソップの肩に、手を“ポンッ”と置いた。

「この世界ってこういう魔物がウジャウジャいるの?」
「星の数以上にいる」
「へぇ…そこは私の所と一緒だ。でも」

立ち上がったショコラは剣と短剣の二本を鞘から抜き出し、虎を睨んだ。

「魔物だから殺しますか…」

その瞳の迫力は、場にいた者全員の体を震え上がらせた。

「行くわよ…“水の眷属達よ我が意に従い我が意に答えよ!!
アクア・ルボルフ・ウォーター・ラグラ・マ—」
“ドカァンッ!!!”

ショコラが魔法を言い終えるよりも先に、何かが虎の顔面を蹴った。
倒れた反動の雪煙りから現れたのは—

「カノン!?」
「い、いたのかグランディーネは?」
「それがね!
ショコラに言われた通り南に行ったけど、いなくて
で一応東に行って、西に行って、北にも…あれ?
北へ行ったけな…?
あっ、行ってないや!!」
「騒がしいなー、お前」
「じゃあ、私北に行ってくるから!!」
「その前にこの虎を倒しなさいよ!!」

ナミが虎を指しながら叫んだ。
虎は「グルルル…」と唸る。

「なんだあの虎」
「生意気だな…」
「虎か…。
蒸すのと揚げる、どっちがいいカノンちゃ〜〜〜ん!!」
「う〜ん…、まずは倒してから!!」

4人は虎に向き合った。
虎は4人に向かって飛んでくる。

1人は拳を構え
1人は剣を持ち
1人は足を上げ
1人は空気を思いっきり吸って

「“ゴムゴムの銃”!!!」
「“三刀流龍巻き”!!!」
「“羊肉ショット”!!!」
「“天竜の咆哮”!!!」

その怪物級の攻撃を喰らった巨大動物はバタリと白目を向いて倒れた。
皆、「やったか!」と喜びの声を上げたが次の瞬間

『『『グルルルル…』』』

その倒れた虎の後ろから50を優に超える巨大虎がいた。

「これは」「無理な」「数」「だね」

と4人が言った後に、全員は逃げ出した。

◆◆◆

“ザクザクザクザクザクザク”

踏まれる雪がメトロノームのようにリズムを鳴らす。
次の一歩を出したその時——

“ズポッ”

地面の床が抜けた。

「ぎゃああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」

◆◆◆

チ…コナ…デ…

———

「冷てぇ!!!」

ルフィの背中に冷たい水が入った。

ここは島の地下の洞くつだ。
上を見ると、こちらに向かって生えている氷柱が。

「なにこれ!?」

向こうの方でカノンの大声が聞こえた。
何かと一味が彼女の所に行った。

「!?」
「こりゃあ…」
「すげぇ…」
「なんで…なんで…」

そこにはサニー号程の大きさの氷がありその中には—
















































「なんでこの中にドラゴンが!?」