二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ONEPIECEー天竜少女の物語ー(参照1000突破! ( No.99 )
日時: 2012/03/22 21:27
名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?774213

入れ墨

(?side)

—なんでなの?なんで皆、私を嫌うの?
—何も…悪い事はしてなのに…

「来た…」「近づいたら王国の王に殺されるぜ」「やだ——!」

—お父さんは優しくなんかない。お母さんもそう。

「なんであんな子を産んだんだ…」「私に聞かないで…」

—私は皆と一緒にいたいのに…なんで避けるの?















—嫌い。






嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い
嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い
嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い
嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い
嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い!!!

◆◆◆

「氷を溶かす…だって!?」

カノンの首の傷を見ていたチョッパーが、近くにあった氷に隠れて言った。
ヒールは喜びながらも喋り続ける。

【ドラゴンが一匹空を飛びまわると世界はどうなると思う?—終わるんだよ】
「!?」

全員の顔色が変わった。

「あ…あんたどうゆうつもり!?世界滅ぼして、一体何の得があんのよ!?」
【何もないな】
「はっ!?」
【私は200年前、世界に拒まれた。一生分の苦しみを味わわされた。
だから滅ぼしてやったのさ!!
憎き国を!!ゴミのような虫ケラ共を!!】
「なっ…!?」
【そうさ…世界中もあの国と同じ目にあうがいい…!!
苦しんで泣いて私に膝をつき、土下座をする!!
そう!!世界は私のも“アベシッ”…】

自分の野望を語りつくすヒールの顔が、1発の拳に潰された。

「なっ…何してんだルフィ—————!!?」
「あいつ、うるせぇな」

呆れたように腕の長さを戻したルフィをウソップは泣きながら叱る。
そんな光景を潰されなかったヒールの片目が睨んだ。
そして、低く憎しみのこもった声で言った。

【貴様…世界の女帝である私の顔を…】

顔が再び元に戻った。しかし、最初に現れた時とは様子が違った。
目は充血し、眉間にはシワが沢山より、何らかのオーラを纏っていた。

【貴様らはこの島から生きて帰さん!!】

ヒールが腕を振ると彼女の後ろに大量の巨大な氷柱が現れた。
まさか、と感づいた一同は避ける準備をした。

【死ねェッ!!!!“氷柱の急襲”(アイス・アソルト)!!】

まるでミサイルのように氷柱が自分達を狙って降って来る。
ヒールは氷を操れるようだ。

「一時退却—————————————————!!!!!」
「「「「「了解!!!!!」」」」」
◆◆◆
1人、カノンの治療をしていたチョッパーは彼女の首を見て頭に“?”を浮かべた。

“D−3”

そう首に入れ墨が刻まれていた。何の意味なのかじっくり考えていると…

「うぉおおお!!」「ギャ—ッ!!」

いきなりヒールと戦っていたルフィ達が滑り込んで来た。

「おいカノンちゃんはどうなんだ!?」
「うん、急所はギリギリ外してるよ。でも…ダメージが大きすぎて戦え——」

“ガバッ”

「!?」「か、カノン!?」

ありえない事にカノンが起きあがった。
しかし、その表情は冴えない。傷の所為か、いやそんな事ではなかった。
彼女の瞳には涙が浮かんでいた。

「…ルフィ…」
「?」

ルフィのコートを掴んだカノンは必至に叫んでこう言った。

「あの子を…ヒールを助けてあげて!!!」
「!?」