二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ●テニプリ短編集○ ( No.1 )
日時: 2011/10/04 19:53
名前: 桃。 ◆/aMBxukT2M (ID: fLcGHkVA)



  お相手●桃城武。

  
     (素 直 に な れ な い の 。)



「なぁ、こう!!今度さ、一緒に遊園地いかねぇか??」
「……静かにしてくれない??あたし今、英語のリピート問題やってんの」


シャーペンをスラスラと滑らせながら素っ気なく言う。
全く感情のこもっていないその言葉に、声をかけた桃の表情が曇った。


「あー、そうかよッ!!」


つーんとそのままそっぽを向いてしまう桃。
……またやっちゃった。最近、桃に対して態度が悪くなっちゃう。意地っ張りな性格が丸出しになってる。


「……はァ」
「……何溜息ついてんだよ??ま、俺には関係ねぇけどな??」
「関係無いんだったら聞かないでくんない??」


……ああ、まただ。なんて私は馬鹿なんだろう。
倦怠期、ってやつかな。でも、最近の桃の態度もひどい。だから私もこんな態度をとってしまうんだ。



「お前さ、本当に俺の事好きなのかよ??」
「……さぁね」


付き合い始めて1年ちょい。その気持ちが変わる事はない。好きだよ、桃。
……でも、なんでだろう。前までなら普通に言えてたのに、最近は言えないんだ。


「……なに??“好き”って言ってもらえなくて、寂しいの??」
「なっ!!んなわけねーだろーっ!?」



……なによ。前に冗談で言ったときは、「寂しいに決まってる」って言ってた癖に。
そこでふと思った。桃は今、私の事をどう思ってるんだろう??先に態度冷たくなったのは桃だし……。



「桃、は、私の、こと……」
「は??聞こえねぇなぁ、聞こえねぇよぉ??」
「……っんでもないわよ!!!!」


言えない。言えない。……恐くて、聞けない。
リピート問題終わったし、桃と話す気もないし、帰ろうかな……。って、外、雨降ってるし……。最悪だぁ…。


「まぁ、いっか……」
「は??何がだよ??」
「……リピート問題終わったし、帰るよ。お邪魔しまし……」


腕を思いっきりつかまれて、私は言葉をつまらせる。
私の腕をつかんだ張本人の桃を見れば、困ったような顔をしていた。……何??


「離してよ」
「……雨、もうすぐやむらしいから、それまでいろよ。傘、持ってきてねぇだろ??」
「……まぁ、その通りだし、そうするよ」


明らかに安心した表情の桃。……もしかしなくても、さ。



「桃……私が帰ったら、寂しいの??」
「ッ!!!!」


紅潮している頬を見れば、図星みたい。
……なんだ。やっぱり、桃は、桃だったんだ。そう思ったら、安心できた。




「……ねぇ、」


「な、なんだよ……」



少し笑って、私は桃の手を少しだけ握った。



















































「好きだよ、桃。大好きだよ」





































今はまだ、素直になれないの。
でも、またきっと、素直になれるはずだよね。


 ● ○



あとがき



とりあえず一発目です!!でもって!!
土 下 座 オ ン リ ー ……!!
マジで駄文スイマセン!!ダメだ、視界が何故かぼやけている……!!
ちょっとごたごたしている2人の様子を書きたかったのです(・ω・*)