二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 紫ノ少女  【ポケスぺ】 白ノ娘パロ ( No.112 )
日時: 2011/11/06 18:10
名前: 愛河 姫奈 (ID: bEtNn09J)
参照: http://www18.oekakibbs.com/bbs/oe-kakiko/data/1181.png

第十三話   −なんで


「生きていても邪魔なだけ。」

もう、言わなくなった口癖。

シルバー君と二人で鍛冶屋を手伝うことになった。

ゴールド君は、金ノ国ではお金持ちの分類だ。

裕福な貴族の雇われ人。

生きるために選んだ私たちの仕事。

ある日のことだった。

「すいませーん。」

黄色い髪の男の子と、黒い髪の男の子が入って来た。

私は、物陰に隠れてしまった。

「…誰?」

私が息を殺して話を聞いていた。

グリーンさんという人が、シルバー君に物を送ったこと。

「この剣はここでしか売ってないから困りました。
ムーンが壊しちゃって。」

ムーン。

その名前に息がつまりそうになった。

「ありがとう。」

そして、彼は笑った。

ーいや、この子は、

「女の子…?」

少女ではないか。