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第十六話　　　　−最低！！


「ゴールド？何読んでるの？？」

私はゴールドがさっきから読んでる手紙を奪った。

リアンちゃんが出かけてから、いきなり配達員が来たのだ。

「おい！！やめろ・・・。」

ゴールドが止める前に私は、

「え・・・？」

そこに書いていた事、

ー五日前にムーンさんが亡くなりました。

「ど・・・うゆう、こ・・・と？」

私は意味が分からずゴールドを見た。

「ねぇ、ムーンは、生きてるでしょ？ねぇ・・・「うるせぇ！！」
え・・・？」

ゴールドは叫んだ。

「俺だって、信じられねーよ！」

しかも、涙を浮かべながら。

「俺だって・・・お前以上にあいつを・・・。」

「違う。」

私は信じない。

「貴方はムーンを重ねていたのよ。」

「は・・・？」

ゴールドは目を開いた。

「あんたは、いなくなった幼馴染をムーンと重ねていたの。」

ー十年前いなくなった、幼馴染に。