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第15話「バッツの想い」

〜登場メンバー〜
ティナ・ブランフォード
バッツ・クラウザー

—————————バッツの想い—————————————

今まではマルス視点でしたが、此処からは邦枝視点にします。
彼女なりに頑張りますので、宜しくお願いします。

私達の通っている聖石矢魔と違い、此処・ディシディア学園はとても大きな学校だった。
私とヒルダさんは普通にDX組だけど、彼女は男鹿やベルちゃんの見守り訳。
特に良く分からない人って言うのは、アリティア王国の王子・マルスと言う人。
とある大陸を救ったらしいけど、今までの彼は何だったのかしら。

こんな事本人には言えないし、今は皆を私が守らなきゃ。
私…邦枝　葵、コスモス側の戦士として皆を守って行くわ。
とりあえず今はスマメン達に聞きましょう、マルスと言う人がどんな方なのかじっくり調べなきゃ。
べ…別に好きとかそう言う訳じゃないから、安心しなさいよね。

「……」

あの人は確か、012組のバッツさん。
彼が手にしてるのは、チョコボのお守り。
何があったか話したいけど、今はそっとしておきましょう。
彼の過去に何があったかなんて、何も言えないわ。

今は様子見って事で、暫く見張っていましょう。
あの子は…確か彼と同じクラスの少女、ティナさん。
もしかして2人は付き合ってる…って、事かしら。
そうよねー！　2人がくっついてたら誰だって慌てるよねー。

「バッツ…そんなに何でもかんでも、一人で悩んじゃ駄目」

「ティナ……」

「正直に話すわ、私…貴方が好きなの」

「分かってたよ、俺も同じ気持ちさ」

「バッツ……」

「俺は決してティナを離さないし、別れる気なんてないさ」

「うん！　ずっと、私の傍に居てね？バッツ」

「ああ！」

「バッツ……大好きだよ」

「俺もだよ、ティナ」

〜〜〜〜〜〜、駄目だ。
見てはいけないものを、私はこの場で見てしまったー。
元暁の戦士・ドルガンさんを父に持つ青年、バッツ・クラウザーさん。
人と幻獣の間に生まれた少女、ティナ・ブランフォードさん。

2人の交際は今も続いてるらしいけど、012組の皆が見たら嫉妬するわね。
クラウドさんやスコールさん　ジタンさんやティーダさんには大切な人は居るし、ロックさんだってエアリスさんにベた惚れだし。
そして肝心の私は男鹿が…好き、って事になるのかしら。
駄目よ！　今の彼にはベルちゃんが居るわ、こんなの言えないし…。

第16話に続きます。