二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re:フェアリーテイル〜翼〜 ( No.2 )
日時: 2011/10/08 14:14
名前: ★HITOMI★ (ID: H6c/o5GF)

第二話

ナツがその人におそいかかった! だが、その人はまるで気づいていないかのように、じっとすわっている。ナツの拳が体にあたりそうになった瞬間、その人はひらりと、なんでもないようによけた。が、ナツはそれでも、
「火竜の・・・・咆哮!!!」
と、口から灼熱の炎のブレスを放った。さすがに、なぞの人物はその攻撃は予想していなかったのか、よけるのが一瞬おくれた。その人自身は無事だったが、マントに火が燃え移ってしまった。その人は、「ちっ」と、舌打ちをして、マントをぬぎすてた。その姿にみんなはハッとをのんだ。男じゃなくて、女だったからだ。マントを着ていたからわからなかったのだ。ノースリーブのチャック付きの青いラインが入った白い上着に、黒のミニのタイトスカート。そのスカートからのびた、スラリと長い足。黒のニーハイソックスに、ダークブラウンのヒールの低いブーツを着ていた。だが、次のことにはもっとおどろかされた。彼女はカウボーイハットを取った。ポニーテールにした、腰まである艶やかな黒髪。切れ長の、海よりも真っ青で深い色をした大きな瞳。すっとほられた鼻。ふっくらとしたカーブを描く、きれいな唇。その顔にはどこにも欠点などなくて。超がいくつもつくほどの美少女としか言いようがなかった。少女はしばらくナツをじっとにらんだ。すると、「ふっ」と、小さく息をついた。
「な、なんだぁ!?」
ナツは急にものすごい風で奥までふっとんでしまった。ナツだけじゃない。ほかのギルドのみんなも、「な、なに?」「うわあ!」と、風の力で気おされている。そのとき、
「ん〜、なんじゃあ・・・・。さわがしいのぉ・・・・。おお、ウィンリィ、来てたのか。」
「マスター! こいつは何者だ!」
「ん? こいつか? こいつは滅竜魔導士だ。」
「えええええ!!!!」
「こいつはウィンリィ。『初代、天空の滅竜魔導士』だ。」
「はああああああ!?」