二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 「ワクワクすんなぁ!!」byルフィ ( No.5 )
- 日時: 2012/01/06 19:26
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
第一話「ブラックホール」
近頃、世界で最も偉大な海『グランド・ライン』で
妙な噂が流れていた。
とある海域にぽっかりと空いた穴があり、その中に
入った者は二度と地上へ帰ってこれない。
船ごと飲み込むその穴の事を人々はこう呼んだ—
『ブラックホールゥ?』
少数大物海賊団『麦わらの一味』の船
『サウザンド・サニー号』に名前が響いた。
「そう。そのブラックホールがこの近くにあるから、注意してよね」
航海士のナミが言った。
彼女は、—いや、彼女でなくても危険な事は皆嫌いだ。
しかしこの船には、その危険が好きなヤツがいるのだ。
そいつが言った。
「行か・・・・ねえ・・・のか!?」
『へ?』
「ルフィ・・今なんて・・?」
刀の手入れをしていたゾロが顔を顰めた。
「だから・・・そのブラックホールに行かねぇのか!?」
『行かねぇよ!!』
「だって楽しそ—」
『うじゃねぇ!!』
この少年、モンキー・D・ルフィは
危険な事が好きな性格で、こういう噂を聞くと
止まっていてはいられないのだ。
「ルフィ!ブラックホールだぞ!」
「生きて帰れる保証もねぇんだぞ!!」
長鼻のウソップとトナカイのチョッパーは
抱きつきながら、拒否をした。
「へー」
「へーじゃない!」
「第一、ルフィ。お前、そのブラックホールが
なんだか知ってんのか?」
変態フランキーが聞いた。
「知らねえ」
「おい!!」
すると黒髪女性のロビンが口を開いた。
「ブラックホールは16年前、突然開いた
摩訶不思議な穴。
数々の調査団が調べに行ったけど、その実態を
掴めず、さらには消息不明になってしまった…」
「あ、でも違う話も聞いたことありますよ!」
この一味では一番の新顔、ブルックがなぜか
火を灯した蝋燭を持って語り始めた。
「ブラックホールに落ちた人間は、そこに住む
暗黒の生物に体、骨の隅々、そして魂を貪り食われる
らしいですよ…。」
「「「ヒィイイイイイイイイ」」」
ガイコツ顔のブルックの怖さと、話の内容に
ビビりまくるナミ、ウソップ、チョッパー。
「んなホラ話がある訳ねぇ—・・いや、
ちょっと待てよ—」
タバコを吸っていたサンジがとある事を考えた。
(その暗黒の生物とやらに、襲われておれが
ナミさん達を助けたら…)
『助けてくれたのね!!私の王子様!!!』
『もう離れられない…』
妄想をしただけで、サンジの男前の顔が
変態の顔になった。
「おい、コック。元からだが、顔が気色悪いぞ」
「んだとこのマリモ!!!」
「なー、行こうぜー」
『行かねェ!!!』
そう二人がルフィに怒鳴った時、
バッ
「!?」
「なに!?」
空が一瞬にして暗くなった。
「この現象…まさか近くに…!」
ロビンの顔が真っ青になった。
すると
ガタンっ
サニー号が傾いた。
「な、なんだ!?」
よろけながら、ルフィは急いで
船首へ向かった。
ライオンの船首の前には、
ありえぬ光景が広がっていた。
「穴…穴だ!」
「まさか、これが…」
「ブラックホール!!」
黒い。
そして深い。
穴に近づく度、サニー号は傾く。
「うわああああああ!!」
「ルフィ!!!」
落ちていったのは、ルフィだけではない。
他の仲間達も—
『うあああああああああああああああ!!!』
ブラックホールに飲まれていった。
—————
「んだここ!?」
「なんだ?あの虫」
「ゴムゴムの銃!」
「誰!?」
第二話『メフィストの誘い』
今回の裏
———
ル「でもよ、ブラックっていうと
ナミの事を思い出すんだよなー」
ウ「そりゃあ、ナミの腹黒さを
思いだすんだよ!」
ナ「なんですって・・・!?」
ル・ウ「あ—・・・・」