二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re:「どこよここ??」byナミ ( No.6 )
日時: 2012/01/06 19:27
名前: サリー (ID: ZjIbjScL)

第2話『メフィストの誘い』



「イテテテテテ・・・・」

ブラックホールから落ちた麦わらの一味は無事だった。

唯一、ルフィの顔に切り傷ができていたが。

「おれ、治療するよ」

「おう!ありが—!?」

するといきなりルフィは顔を驚かせた。

「な、なんだ?」

「チョッパー、お前虫に集られてるぞ」

しかし、その言葉を聞いた一同は首を傾げた。

「ルフィ・・あんた目、悪くなったでしょ」

「は?」

「虫なんて一匹も飛んでねェぜ」

「ウソだ!」とルフィは声を上げたが、

誰も信じない。

しかし、彼には見えるのだ。

チョッパーだけでなく、全員に集る

虫のような生物が。

「いてェッ!」

すると、ウソップが叫び声をあげた。

「な、なんだこりゃああああああ!!」

猿のような生物が、ウソップの手に

噛み付いていた。

「だから、なんで騒いでんのよ・・・」

「これだよ!」

そういって、ナミの顔面に猿を投げた。

「いっ—!?きゃあああああああああ!」

「な、ナミさん!?」

「サンジ君、パス!」

「が—!?ま、マリモパス!」

「っ—!ふ、フランキーパス!」

「アウ—!?チョッパー!!」

「い—!?ブルック—!!!」

「ヨ—!?ロビンさんパスです!!」

「あん—・・・。なにかしら、これは—」

『リアクション薄!』

(まあ、そういうツッコミは置いといて)

皆、ロビンの手に乗った生物を見た。

「これ、猿なのか?」

「猿ならこんな黄色くねェだろ」

「じゃあ何?」

するとだ。

猿が急に怯え出し、その場から

逃げ出した。

「あ、おい!」

ルフィが猿を追いかけた。

次の瞬間、目の前に巨大な影が—

「!!!??」

さっきの猿よりも

何倍、何十倍、何百倍、何千倍と

でかい猿がいたのだ。

『イヤああああああああああああああああ!!!!!』

一同は一斉に豹よりも速いスピードで

逃げ出した。

「なんなんだよアレはァ!!」

「知るか!!」

「『ゴムゴムの銃!』」

後ろを振り返ったルフィは、

悪魔の実『ゴムゴムの実』の能力で

超巨大猿を殴った。

だかしかし、猿は怯むことなく

一同を追う。

「うそだろ!?」

猿は大空高く飛び、人間100人を

軽く飲み込んでしまいそうな口を開けた。

「もうダメだあああああああ!!」

猿の口の中に一同が入りかけたその時、

バァンッ

もの凄い衝撃音と共に、猿が吹き飛んだ。

目の前には、ファンシーな正装の男が

立っていた。

「ご無事ですか?」

男が一同に聞いた。

「誰だ?」

「これは申し訳ない。

私はメフィスト・フェレス。

ようこそ、異界の皆様」

「異界!?」

メフィストの言葉に驚きの声を上げた。

「皆様は、先ほどまで空中に開いていた

『虚無界の門』を通って来たのです」

「じゃあ、ここは別の世界だっていうのか!?

それだったら、お前が元の世界に戻してくれよ!!」

フランキーが必死に訴えた。

しかし、メフィストはこう言った。

「無理です」

「!?」

「『虚無界の門』を開くには、

儀式をしなければなりません。

たとえ門が開いても、貴方方の世界に

通じてるとは限りません」

「じゃあどうすれば・・・」

するとメフィストはブルックの言葉に何か閃いた。

「では皆さん。元の世界に戻る方法が見つかるまで、

『正十字学園』に在学しませんか?」

「なによソレ?」

「『正十字学園』というのは悪魔払い—つまり、

祓魔師を育成する学園です」

「悪魔って…。んなモン存在すんのか?」

「はい。皆様が先ほどご覧になった猿、

あれも実は悪魔で『子鬼』といいます」

「じゃあ、それを祓うのが—」

「そう。祓魔師。

どうです?ご入学は—」

「結構!」

メフィストが結果を聞く前に、ナミが答えた。

しかし、そんな話をあいつの目の前で

話したのが運のつき。

「よし!おれ達入学すんぞ!!」

「ルフィ!!!!!!!!!!」

「ありがとうございます」

メフィストは不敵な笑みを浮かべた。


———

「動きにくいぜ・・・」

「新入生代表、奥村雪男」

「この下にサインを」

「席についてください」






第3話「奥村兄弟」に続く









今回の裏

サ「いや、あの年にして、あの服装はねぇだろ」

フ「いや、もしかしたら十代かもしれねぇ」

ブ「でも変な趣味ですね」

メ「・・・・」