二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.136 )
日時: 2012/01/24 13:44
名前: サリー (ID: ZjIbjScL)

第九話「3つの才能」(後編)

この授業を境目にしえみが出雲の付き人のようになっていた。
本人は「友達の頼みだもん」と言っている。
頼み事をする度に出雲の友達、朴朔子が心配そうにしえみを見る。

「これ配っといてくれる?」「うん!」
「鹿子草(カノコソウ)あたしの分用意しといて」「うん!」
「メロンパン、フルーツ牛乳」「うん!」

端から見ればまるでパシリのようだった。

◆◆◆

—正十字学園高等部男子寮旧館。

誰も住んでいないという理由で合宿はこの寮でする事になった。
が、しかし

「…」

初めて寮の全貌を見た一同は言葉を失った。
まるでどこぞの国のホラー映画に出てくる幽霊屋敷のようだったからだ。

「肝試しの間違いだろ…」
「あ、コレお願い」
「……!」
———

「ちょっとあんた!」
「?」

他の皆が寮に入っていった時にナミが出雲を呼びとめた。

「何よアレ」
「アレって…杜山しえみの事?」
「何様のつもりよ…?」
「だってあたし友達なんて思ってないし」
「あんたみたいなのは絶対後で後悔するタイプよ」
「ご忠告ありがとう」

出雲はフンッと鼻で笑った後に部屋へと入って行った。

◆◆◆

「…はい終了」

クーラーなしの設備の部屋で一同は強の課題を済ませ、
顔面から煙をだしていた。

「あちぃ、あちぃ…」
「ちょっと夜風に当たって来る…」
「おう冷やしてこい」
「朴、お風呂入りに行こう!」
「うん」
「わ、私も!!」

女子3人はキャイキャイと可愛らしい騒ぎ声を出しながら風呂場へと行った。
その光景をサンジと志摩は嫌らしい目(汚らわしい目というべきか)で
見ていた。

「風呂場か…」
「ええな〜」
「志摩!お前仮にも坊主やろ!!」
「そんなん言うて興味あるくせに〜」
「一応ここに教師がいる事を忘れずに…」
「あ…」

◆◆◆

「あ〜外は涼しいな〜〜」

寮のベランダでチョッパーは涼んでいた。
元々、トナカイであった彼は冬場は大丈夫だが夏場が特に苦手だった。

空を仰ぐと星が散らばっていた。

「うわぁ〜!奇麗だ!!」

航海をしている時もよく見ていたが、こっちの世界の夜空も負けないほどだ。

「いつになったらおれ達帰れるのかな…」

サニー号と騒ぐ仲間達を思い出しながら、チョッパーは窓を閉め切った。
その時——

「きゃあああああああああああぁぁあああああああ!!!!」
「!?」

風呂場の方から二つの悲鳴が聞こえた。

———
「何ィ!?」
「破け!」
「アロエ…」
「サンチョさんだ!」

第十話「本当の友達」に続く

*今回の裏*

志「やからなぁ、風呂場こそが男のロマンやて!」
サ「ちげぇよ!水着だ水着!!」
子「何考えてるんですか二人とも…」
フ「パラダイス」
ゾ「アホ共が…」