二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.18 )
日時: 2011/11/02 18:56
名前: サリー (ID: ZjIbjScL)

第三話「奥村兄弟」




正十字学園町。

この町の道路に、ピンク色のリムジンが走っていた。

麦わらの一味を乗せて。

「なぁ、なんで制服なんか着なきゃいけねぇんだ?」

正十字学園の制服を着たルフィが、不満そうに言った。

「そーゆー決まりなのよ」

「動きにくいぜ・・・」

するとリムジンが急に止まった。

「なんだ?」

「着いたのか?」

皆が窓を見た。

あったのは修道院らしき建物。

そして、そこに立っていたのはメフィストと

二人の少年だ。

3人はリムジンに乗ってきた。

「おはようございます。皆さん。

制服がお似合いで」

「ありがとなー・・・。

っていうか、誰だそいつら」

ルフィが少年達に指を指した。

メフィストは二人を紹介した。

「こちらの二人は皆さんと同じ正十字学園に通う

奥村兄弟です。

こっちの少年が兄の奥村隣。

こっちが弟の雪男です」

ぺこりと隣と雪男は礼をした。

「おれ、モンキー・D・ルフィ!」

元気よくルフィは自己紹介をする。

だが、雪男は眼鏡をかけ直して、言った。

「D?聞いたこともない名字ですね。

どこの国の方ですか?」

「それはな!おれ達、グ—」

「じ、実はあたし達は、はるか東の国から来たんです!!」

「そ、そうそう!!」

「じゃあ、彼はなぜガイコツで?」

「そ、それはだな!実はアイツ、激しいシャイであの格好じゃなきゃ

倒れちまうんだよ!」

「じゃあ、このぬいぐるみは?」

「ぬいぐるみじゃねぇ!!」

「喋った!?」

燐が驚いた声を出す。

「こ、こいつ実はおれのペットでな。

いつの間にか喋り出したんだよ」

「なんで焦ってんだ?」

『焦ってねェよ!』

「皆さん、学園が見えてきました」

後ろ側に座っていたメフィストが言ったと共に、

全員が窓を見た。

「当学園はあらゆる学業施設が集約されている正十字学園町の中心です。

ようこそ『正十字学園』へ」

景色が一変し、塀の外から見えた物。

建物の上に建物が生えているようになった構造。

それが正十字学園の外見だ。

「すぐに入学式が始まります。

人について大講堂に向かってください」

ロビンに入学式のパンフレットが渡された。

すると燐がリムジンに残ったメフィストに引っぱられ、

リムジンの中に再び戻された。

「どうしたんだ・・・?」

「さあ」

「ねぇ、さっきの子、奥村雪男君って言ったわね」

「ああ。そいつがどうしたんだ」



大講堂。

スピーカーから入学式の進行役の声が流れる。

その声はとある名前を呼んだ。

『新入生代表、奥村雪男』

「はい!」

凛々しい声を上げたのは、先ほどの雪男。

「あの子はね、入試トップで特進科らしいの。さらには—」

すると女子が小さな声で話を始める。

「ちょっとカッコよくない?」

「声掛けようよ」

彼女達の顔は、まさしく恋する乙女。

その表情を見たサンジが椅子に噛み付いた。

「畜生・・・。あの眼鏡のどこがいいんだよ・・・」


学園の裏庭には春の吹雪が舞っている。

麦わらの一味は数日前の事を思い出していた。



「貴方方には、とある秘密を守ってもらいます」

「なんだ?秘密って?」

ポンッ

メフィストが帽子を脱ぐと、マジックのように煙が出て

紙が出てきた。

それにはこう書かれていた。

———

絶対守ること!

1、15歳と偽る

皆たぶん18かそこらでしょ?

2、むこうの世界の事は言わない

面倒な事になるからね

3、何があっても、大きな事件は起こさないように!!

———

「ではここの下にサインを」

「おう!分かった!!」

「っていうか、まだ入学するとは—」



「そろそろ、塾に行かないといけないわね」

『塾?』

「そう。祓魔塾。そこで祓魔師の勉強をするのよ」

「で、どうやって行くんだ?」

「コレを使うのよ」

すると、ロビンはバックから何かを取り出した。

「鍵?」

「ええ」

その鍵を近くにあった体育倉庫の扉に差し込んだ。

キィ・・・

扉が開いたその先には—

「廊下!?」

「これはね『塾の鍵』と言ってどこの扉でも塾にワープできる

鍵の事よ。皆も持ってるでしょ」

豪華な廊下を歩きながら、教室を探す。

「お、ここか」


「!?」

教室は、廃墟のような部屋で汚く湿気が多かった。

中にいたのは男子が5人、女子が2人の7人だった。

彼らは皆、こっちを見ている。

それに気にせず机に座る一同。

すると扉が開いた。

そこにいたのは燐だ。

彼も教室の事に戸惑っていたようだ。

そして、その下には水玉のスカーフを巻いた小さくて白い

犬がいた。

「おーい、燐!」

「あ・・さっきの」

「同じクラスだな!!」

「はーい席についてください。

授業を始めます」

先生らしき声が扉から聞こえる。

そこに立っていたのは—


「はじめまして。対・悪魔薬学を教える奥村雪男です」

「えっ!?」

「ゆきお????」

燐も、一同も驚いた。

「はい。雪男です」

———

「では、魔障の儀式をします」

「どういう事だよ!!」

「ルフィは?」

「邪魔だぁ!!」

「上等だよ」



第四話「父さん」へ続く



今回の裏

勝「なんやあの生物・・・鹿か?」

志「たぬきやないんちゃいますか?」

子「ね、猫・・・」

勝・志「ちゃうやろ」