二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.207 )
- 日時: 2012/03/21 12:08
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?774213
「こうなったら…“ランブル”!」
チョッパーが丸くて黄色い薬を食べた。
「“筋力強化(アームポイント)”!!」
両腕の筋肉が膨れ上がる。
「“刻蹄 桜吹雪(ロゼオミチエーリ) ”!!」
強力な蹄の連打が悪魔達を襲う。
—先程、チョッパーが食べたのは“ランブルボール”という
悪魔の実の派長を狂わし、3分間だけ強化するという薬なのだ。
「よっしゃ!!この勇敢なウソップ様が悪魔を成敗してやるぜ!!」
“新兵器カブト”というパチンコを持ちながら、ウソップが
足を震わせ《子鬼》に狙いを定めた。
彼が狙撃をすると右に出る者はいない。狙われれば逃れられない
百発百中の狙撃手(スナイパー)なのだ。
「“必殺 三連火薬星”!!」
火薬がたっぷりと入った玉が3発、彗星の速さで《子鬼》に迫り、衝突——
「“ビーンズ左(レフト)”!!」
“ドカァンッ!!”
する直前に他の銃弾が《子鬼》を撃ち落とした。
ウソップは撃ち落とされた《子鬼》を見て、少し安堵をしながら撃った張本人に叫んだ。
「おいフランキー!おれの見せ場を取るなよ!!」
「おおう、そいつはスーパーすまなかった」
グラサンをかけたフランキーは頭をポリポリと掻きながら、180℃開いた腕を元に戻した。
「なっ…なんやお前その体!!?」「「かっ、カッコええ…」」「志摩ァ!?子猫丸!?」
勝呂(のみ)が驚くのも無理はない。
彼は昔、とある事故で重傷の傷を負った。
なんとかせねばならないと自分の体を改造、鉄人(サイボーグ)となったのだ。
「(ボ〜)…はっ!!私もぼんやりしてる場合ではありません!!」
1人端の方で正座をしていたブルックが我に帰り、立ち上がった。
ステッキに見立てた剣を抜刀して落ち着いた様子で《子鬼》の方へ歩いて行った。
しかし《子鬼》は肉のついていない彼を無視して他の者に向かった——
“斬ッ!”
次の瞬間、《子鬼》は何者かに斬られた。いや斬られていた。
「“鼻唄三丁 矢筈斬り”!!」
ブルックが鞘に剣を納めたと同時に早斬りの達人に斬られた悪魔は血を大量にあげて堕ちた。
奮戦奮闘した一味の前にはもう数えるほどの数になった《子鬼》。
しかし内1体の様子がおかしかった。
落ちている残骸を見た途端、フルフルと震えだした。
「まさか…」
「?」
“ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!”
大きな雄たけびを上げた後《子鬼》はキングサイズへと巨大化した。
「なっなんで巨大化したんや!?」
「え!?なんで驚いてんだ!?」
「おそらく、倒した《子鬼》の血に反応したのよ。…でもおかしいわ。
《子鬼》がこんな反応を起こすのは腐った動物の血の匂いなのに…」
何かがおかしい、とロビンが呟いた。
「いくらなんでもこれは…—!?」
絶句したナミの前に1つの影が立ちふさがった。
それは右に《黒刀・秋水》、左に《妖刀・三代鬼徹》、そして口に《和道一文字》
—三刀流の構えをしたゾロであった。
「やっとやりがいのあるヤツが出て来たぜ…」
「おい!まさか1人で「いいんだよ」はぁ!?お前ついに頭イカれたんか眉毛!!」
一仕事が終わり、呑気に一休みをしているサンジに勝呂が怒鳴った。
しかし彼は言い返した。
「あいつとおれとルフィは強ぇえからな」
「・・・・・・・・!!!」
「坊!落ち着いて!!」
魔獣と昔呼ばれた男は悪魔と睨み合う。
唸り声をあげ、獲物に飢えた悪魔は魔獣へと飛びかかった。
————— 一閃
「“鬼斬り”!!!」
“斬っっっっ!!”
「……!?」
「な?」
「おい何してんだ!!」
驚いていた勝呂と子猫丸に向かってゾロが叫んだ。
「さっさと詠唱しろ!!もうすぐそこまで来てる!!」
「あ…ああ!」
「ちょっと待ちなさいよ!!」「?」
出雲が冷や汗を掻いて言った。
「言うてる場合か!!女こないになっとって男がボケェ—っとしとらへんやろ!!」
勝呂は1人懸命に《屍》の動きを止めるしえみを指差した。
その姿に感心したように志摩がコートの裏ポケットから武器であるキリクを取り出して言った。
「俺は全く覚えとらんのでいざとなったら援護します」
「おお、仕込んどったか」
「む 無謀よ!!」
「…なんやさっきまで気ィ強い事ばっかし言っとったクセにいざとなったら逃げ腰か…戦わんのやったら引っ込んどけ」
「………」
「……」「なんだ。てめぇは乱入しねぇのかコック?」
「あぁ?黙れマリモ」
「子猫丸は一章めから、俺は十一章めから始める。つられんなよ!」
「はい!!」
毎回の喧嘩を無視して最後の希望の二人は詠唱を始めた。
「“太初(はじめ)に言(ことば)ありき”!」
「“此(ここ)に病める者あり…”!!」