二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.31 )
- 日時: 2011/11/10 18:21
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
第五話「花園のしえみ(前半)」
「女子寮はどこだ?」
学園内で小包を抱えながら、サンジは迷っていた。
もちろん中身はナミ達への差し入れ。
「おれはあのアホ剣士じゃねぇんだぞ・・・」
すると「「たけえええええ!」」
上の方から興奮する子供のような声が聞こえた。
もちろん検討はつくが。
「おいルフィ!お前、何してんだ?」
「おー!サンジー!今、燐達と買いもんに行くとこなんだよー
お前も来るか?」
「おれは愛しのナミさんとロビンちゃんに差し入れを入れに行く。
じゃあ・・・」
しかし、足が止まった。
止まったというより止められた。
後ろを振り返ると、ビィンと伸びたルフィの腕が。
「来い!」
「のわあああああああああ——!!」
「飛ばす理由あんのか?」
「ねぇ」
「それより・・・前から思っていたのですが・・」
飛ばされたサンジをそっちのけで雪男が聞いた。
「なんで体が伸びるんですか?」
「あー、それはなおれあ—」
「遊んでたら、急に伸びたんだよな!!!」
間一髪の所で落ちてきた彼の顔は怒りと焦りの顔だった。
「そういう事だったらいいんですが・・・。
サンジ君、ついでに着いて来てくれませんか?」
「いや、おれは差し入れに」
「女子寮は男子立入禁止ですよ」
雪男は全然笑ってない笑顔を見せた。
差し入れに行けない事を噛み締めながら、
サンジは雪男に着いて行くのだった。
「その鍵ってワープみてーだよな〜」
燐が話を切り出した。
「この学園は正十字騎士団にとって重要な拠点だからね」
「せいじゅうじきしだん?」
「祓魔師達が所属する団体の事だよ。
だから理事長の力によって、中級以上の悪魔の侵入を防ぐ
魔除けや結界・迷路などに守られている。
鍵はそういう罠の類に干渉されないで学園を行き来できるんだよ」
しかし、3人はややこしい説明に首を曲げるだけ。
分かった事は、メフィストがただものじゃない事。
しばらく橋の上を歩くと、和風の建物があった。
看板には『祓魔屋(ふつまや)』という文字が。
「じゃあ、僕は買い物をしてくるから。兄さん達は外で待ってて」
「俺達は入れねーのか?」
「店には祓魔師以上しか入れない」
サンジが「なるほど」という顔をした。
自分を呼びとめたのは、この二人の面倒を見ておけ。という事か。
雪男が店への階段を上って行った後、燐は舌打ちをし髪をいきなり
七三に分けた。
「何マンガ読んでるの!ぺっ!お母さんかっつーんだよ!」
「はははは!燐!すげぇ雪男に似てんぞ!!」
「ん・・・?」
他の道に階段があった。
その上には、門が閉まっていた。
チュン・・チュン・・と小鳥が囀る。
門の向こうは、植物園のようだった。
「うおー!」
「すっげぇ!!」
興奮する3人の視線にとある物が入ってきた。
せっせと花の世話をする着物を着た15歳くらいの少女だった。
「天女か・・・?」
目をハートに変えたサンジが呟いた。
すると、
バギンッ
「いって!」
門を触った燐がうめき声を上げた。
ギギギ・・と門が鈍い音をたて、倒れた。
「燐!何したんだ!?」
「いや、俺は何も・・・」
すると、こっちに気がついた少女は、なんと怯え出した。
「あ・・悪魔・・!」
「え!?」
「ち・・ちげーよ!」
燐はなぜか焦っていた。
「魔除けの門が・・!悪魔にしか反応しないのに・・・
ど、どうか見逃して・・入ってこないで・・・」
そんな少女の言葉も無視して、燐は庭に入りこう言った。
「俺は悪魔じゃねぇ!!勝手に決め付けんな!」
「ひ・・こないでぇ!!!」
「お、おい!」
よつんばえで少女は逃げた。
すると惨めな事にこけた。
「お前・・・足が悪いのか・・・?」
足を見た燐が言った。