二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.32 )
- 日時: 2011/11/10 18:22
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
第五話「花園のしえみ(後編)」
「な、なんでこんな展開に!?」
「おいルフィ、そっち持て」
「おう」
3人は壊れた魔除けの門を直していた。
それが邪魔で肥料が流せないらしい。
「ごめんなさい。さっきは驚いて・・」
「いやいいよ。コイツだって反省してるし、
何よりあなたが美しいから・・」
関係のない事を言うサンジを無視して、少女は手を差し出した。
「仲直りしてくれる?私、あなた達がいい人だって知らなくて・・・」
「おう!いいぞ!!」
気前良く、ルフィも手を差し出した。
「私、杜山しえみ」
「おれ、モンキー・D・ルフィ!」
「お・・奥村燐・・」
「ナイトのサンジです」
すると、握手した手から肥料の臭いにおいがした。
それに3人が騒いでいると、
「この庭はね、おばあちゃんの庭なの」
「しえみちゃんの?」
「うん。私、この庭でおばあちゃんから色んな事を教わった。
私、この庭が・・おばあちゃんが大好き!
—でも・・・」
しえみの顔が俯いた。
「でもおばあちゃんは事故で死んでしまったの。きっと・・一足先に
天空の庭に行ってしまったんだわ・・・。そうだといいな・・・」
「あまはらの・・・」
「庭?」
意味不可解な言葉に3人は首を曲げた。
「あ!天空の庭っていうのはね、神様が世界中の植物を集めて
創った場所のことなの。そこにいけば世界中の草花に
会えるんだって・・!」
「へー!いいなそうゆうの」
「行けよ!」
「無理だよ・・おとぎ話だもん」
「・・・それでいいのか?」
「え?」
珍しく、女性に優しいサンジがしえみの言葉に反論を入れた。
「しえみちゃんの夢だろ?行かなくてもいいのかよ」
「・・・・・」
しばらくしえみが黙っていると、買い物を済ませた雪男がしえみの母親を
連れて戻ってきた。どうやら、二人は知り合いらしい。
「この3人は今日は見学に」
「見学?」
雪男にしえみが見とれていると母親が言った。
「アンタ、先生に足診てもらいな!」
「わ・・私、悪魔になんか・・」
「念の為です」
しえみは雪男の顔を見た瞬間、頬を赤らめた。
「はい」
そういって、着物からしえみの足が出された。
それはあまりにも奇妙なものだった。
まるで足を糧にするように生える—
「根だ・・・。これは魔障です。悪魔の仕業に違いない」
「そ、そんな・・・」
「しえみさん・・・あなたは悪魔と対話していたはずだ。
心当たりを話して下さい」
「私、悪魔となんか—」
「しえみ!!お前はこの庭を出るんだ!いくらおばあちゃんが
大事にしていたからって—こんな庭!お前が体を壊してまで
やる価値は無いんだよ!!」
「・・・・こんな・・・庭・?」
しえみは叫んだ。
「この庭はおばあちゃんの宝物なのに!!!
お母さんなんか・・・お母さんなんか大っきら—」
最後の言葉を言う前にしえみは糸の切れた人形のようにぱたりと
倒れた。
———
「オールブルー?」
「何だ!?」
「動かないよ!!」
「栄養剤」
「なんか・・」
第六話「おとぎ話の探し物」へ続く
今回の裏
サ「しえみちゃん・・あなたの美しさはこの花のよう・・」
し「あ!それ、まだ咲いてない!」
サ「え・・・」
し「あ、ゆきちゃん」
サ「ユキチャン!!!???」