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【魔女】　　第三話


「アリサは魔女だ、と。
彼女は言い、そして同時に催眠術をかけた。」

「そして、王子に命令した。」

「魔女の髪を切ってしまえ、と。」

「何も知らない魔女は十字架にしばられた。
ー魔女なら、悪魔を呼べるはずだからと言って。」

「ブーリング…魔女狩りの女は村人にビラをまいた。
アリサが魔女の子孫だと…。」

「魔女の力の源は髪にあると言われていた。」

そして、女は本から顔を上げ、言った。

「さぁ、ここからが本番です。
忘れないでくださいね。
ー正義の炎を。」

「あるところに魔女がいたそうだ。
ある王子を誑かしたそうだ。」

「催眠術を解く方法など、王子は知らないし、
魔女と知ってしまった以上、殺さなければいけない。
だから、催眠術にかかってしまった。」