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【十面相】　　第四話　　　【気付けば学パロ】


ルビーside

「…君は、僕に何を望んでるんだ？」

「何がぁ？」

「…どんだけ君が僕のこと好きでも僕は、」

酷い言葉だとは分かっていた。

「君の事は好きにならないよ。」

「…。」

でも、分かってほしいんだ。

変わってほしいのは人格や性格じゃなくて、

君の心の弱さだってことに。

でも、僕の願いも叶わず君は、

「…ルビー君。」

十回も人格を変えた。

僕は全員に言った。

「君の仲の一人だけを愛しましょう。」

彼女は困った顔をした。

でも、僕は続ける。

「君がまるで別人のようになって僕の元へ訪れる。
その度に胸が締め付けられた。
だけど、同時に君に惹かれていった。
でも、君には言わねばならない。
他の君にはもう伝えたけど、僕は一人の人しか愛せない。
ー人格は一つしか選べない。」

「私ハ多重人格？」

なぜ君は微笑むの？