二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【短編・シリーズ物など】刹那的蜃気楼【取り扱い】 ( No.4 )
日時: 2011/10/30 20:36
名前: 帆波 (ID: gaoI7MOT)



「ねえ、レッド?」
「…………」
「私さ、旅にでようと思うの」
「…………」
「それでね、色んな地方を旅して、色んなポケモンと出会いたい」
「…………」
「でもね、私、此処から離れたくないって気持ちもあるの」
「……うん」
「レッドは、私はどうしたらいいと思う?」
「……いっちゃ、だめ」
「そっかー、なら仕方ないね」
「…?行かないの?ほんとの、ほんとに?」
「勿論、レッドが行って欲しくないって、言ってくれるんだから」

ふわり、微笑めば目の前の少年_レッドも安心したように、薄く笑う。
その一つ一つの動作が、とても愛らしくて、愛おしくて、狂ってしまいそう。

「でも、ね。私、やっぱり旅にでたい」
「だから、」
「いつか、レッドが旅に出れるようになったら」
「私を、連れ出してくれる?」
「うん!」

嗚呼、穢れを知らぬ純粋無垢な瞳。真っ白なこの少年を、私色に染めてみたい。
くつくつと喉を鳴らす彼女に、気づかない愚かで純粋無垢な少年は、いつか気付いてしまうのだろう。
知って彼女に恐怖するのか、知ってもなお彼女を愛するのか。
それは少年にすらわからないこと。


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レッドさん夢。レッドさんまじ頂点(意味不
何がしたいかというと、特に何もない。誰得と聞かれても誰得と聞き返すしか出来ない。つまりは思いつきなのです!

少し解説すると、レッドさんの前では良いお姉さんだが内心は歪みきった愛情でいっぱいな彼女は、レッドさんにいつか自分も旅に連れていって欲しいという。その時まで、彼女の愛情を知ってしまうのだろうが、それでもなお、少年は彼女を愛すのだろうか。的なね。