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　　　第参話　「自己紹介とか恥ずかしいよね」




「この子倒れてたから、助けてあげたんでさァ」


沖田という人が、私を見てそう言った。


ちなみにあのぬいぐるみは
何故か私のそばでふわふわ浮いてる。


「総悟もたまには良い事するんだな」


「近藤さん酷いでさァ」


「それより、名前は?」


近藤という人が私を見た。


「白宮黒亜」


そう言うと、
そばにいたぬいぐるみが動き出した。


「テメェか黒亜っての!!」


「そうだけど」


ぬいぐるみは私の周囲をくるくる回る。


「会いたかったァ!!
　俺、メイザっていうの!!
　知ってる?おー知ってるか!!」


「まだ何も…」


メイザは私の肩をがんがん揺らす。


「さっきから思うんだけど、
　何でソレ喋んの?　おばけ?」


「誰がおばけだァァァァ!!」


メイザは近藤にとび蹴りした。