二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン〜心に灯る星〜【世界で輝く星】 ( No.128 )
- 日時: 2011/11/06 08:19
- 名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)
- 参照: コメ返しは後で(夜?)します!
九話「思いと決意」
「…そら」
「ん?何々?」
静かな空間にパソコンを叩く音が響く
「あ…これって?!」
そらの驚きの声を上げる
「ええ。面倒な事になるわね」
「あー…豪炎寺の気迫。恐ろしいな」
かがりが言う
「もう少し様子を見てみよう?」
「まぁ、今はそれしか方法がない…か」
「豪炎寺、技のキレがない」
「円堂君に全部止められている」
「何か、気になる事でもあるのでしょうか?」
「豪炎寺さん!俺とやってみませんか?常に100%になる技」
「常に100%?」
「はい!俺のタイガードライブと豪炎寺さんの爆熱スクリューの連携技を作るんですよ!」
「連携技…上手くいかなかったらどうする?」
「絶対上手くいきますよ!俺と豪炎寺さんなら!!」
虎丸が断言する
「…連携技かぁ」
電子柱からその内容を聞いていた少女がいた
「さぁて、そらちゃん達に教えてこないと♪」
合宿所の外では黒に染まった空を見ながら二人の少女が話していた
「…まずい展開ね」
「ええ。練習に支障がでる可能性も高いし、彼自身がどう行動できるか」
不安でいっぱいの声
「それでも、見てる事しかできない?」
「ええ。これは…彼の問題だから。だけど、見てるだけって私には合わないわ」
「お父さんは言っていた。この件に関しては君と随分話し合ってきた…と」
「豪炎寺、お前の気持ちはどうなんだ?」
「俺の気持ちがどうであろうと、父が考えを変える事はありません。それが答えです」
豪炎寺がうつむいて言う
「実力行使…ねぇ。アンタの父親もやるわね〜」
かがりがこの場には必要のない事をこの場に似つかわない声で言う
「おい、かがり」
響がかがりを止めようとするが
「だって、本当の事」
豪炎寺が出て行ったあと
「かがり、どうしてあんな事を言った」
「…事実だから。豪炎寺は、自分の気持ちを一度も父親に伝えてない、そう思ったから」
グランドに戻ってきた豪炎寺に
「豪炎寺、理事長に呼ばれたって言うけど…」
「ああ、大した事じゃない」
豪炎寺はうつむきながら言う
「…豪炎寺君、元気がないみたいだけど?」
秋が尋ねる
「そんな事ないさ」
「なら、いいけど」
練習が終わってからも豪炎寺と虎丸の特訓は続いた
空が暗くなってから
「豪炎寺君、お客様」
そらが豪炎寺にそう告げる
そこには
「フクさん、洗濯物なら明日取りに行くつもりだったのに」
「修也さん、大丈夫ですか?フクは心配で」
「フクさん知ってたのか」
「旦那様は以前はよく亡くなられた奥様と共に修也さんの試合を見に行っていました」
「…」
「でも、奥様が無くなられて…そして、試合を見に行こうとした夕香ちゃんが事故にあって」
「(…そういう事か)」
「旦那様は修也さんを憎んでいるのではありません」
フクが帰った後
「豪炎寺君の家にはあんな優しいお手伝いさんがいるのね」
「聞いていたのか?」
「ごめん」
「誰にも言うな」
「言うつもりはないよ」
そらが少し間をおいてから
「ねぇ豪炎寺君。その決断でいいの?」
「ああ、決めたんだ」
「その決断は…辛いんじゃないの?自分自身が」